フジテレビの改革が叫ばれる中、長年君臨してきた日枝久氏(相談役)の存在が大きな影を落としている。87歳になる今もなお絶大な影響力を持ち続ける「日枝ドン」とは一体何者なのか?その権力構造の深層と、彼が退陣しない理由、そしてフジテレビの未来について探る。
日枝久氏とは?フジサンケイグループの頂点に君臨する男
日枝氏は、グループ78社、四つの法人と三つの美術館を擁する巨大メディア conglomerate であるフジサンケイグループの代表であり、フジテレビの相談役を務めている。2025年新年のフジサンケイグループのニュースレターには、新年交歓会で年頭挨拶をする日枝氏の写真が大きく掲載され、その存在感を改めて示した。港浩一前社長、フジ・メディアHDの金光修社長、そして嘉納修治前会長らとの談笑する姿も写し出されており、グループ内での強い影響力を窺わせる。
日枝氏とフジ幹部
しかし、その直後、中居正広氏の女性トラブル問題に関する「やり直し会見」に日枝氏は姿を現さなかった。この会見では、港、金光、嘉納の3氏を含む幹部らが10時間以上にわたり記者団の質問に答えるという異例の事態となった。日枝氏の不在は、様々な憶測を呼び、社内外の不安を増大させることとなった。
“お前らが辞めろ” ― 揺るがない日枝氏の権力
会見の4日前、港、嘉納、遠藤龍之介副会長の3氏は日枝氏に辞意を伝えた。しかし、日枝氏は「こんなことで負けるのか、お前たちは!」と一喝。さらに、自身の進退について問われた際には、「お前らが辞めろ」と突き放したという。このエピソードからも、日枝氏の揺るぎない権力と、退陣する意思がないことが明白に示されている。
日枝氏の豪邸
一部の社員は、遠藤氏が取締役会を待たずに辞意を表明したのも、日枝氏に辞任を促すための行動だったと解釈している。社内では、「日枝氏が退陣しなければ、真の改革は不可能」という声が日に日に高まっている。人気番組『FNS歌謡祭』の中止も、この混乱を象徴する出来事と言えるだろう。著名なフードジャーナリストである山田太郎氏(仮名)は、「リーダーシップの不在は、組織全体の士気を低下させ、創造性を阻害する」と指摘する。
改革への道筋は?フジテレビの未来
日枝氏の圧倒的な権力構造の中で、フジテレビの未来はどうなるのか?真の改革を実現するためには、何が必要なのか?様々な課題が山積する中、社員たちの不安は募るばかりだ。経営コンサルタントの佐藤花子氏(仮名)は、「世代交代を進め、新しい視点を取り入れることが不可欠」と提言する。
おわりに
日枝氏の存在は、フジテレビにとって大きな課題であることは間違いない。彼の退陣が改革の第一歩となるのか、それとも現状維持が続くのか、今後の動向に注目が集まる。