イ・ヨンスさん「『慰安婦』被害者の葬儀、日本から賠償を引き出してからすべき」


友人のキル・ウォノクさんの葬儀訪れ、最後のあいさつ 「大統領になれなくても解決を約束した尹、何の努力もしていない」

 イさんは17日午後、仁川市延寿区(インチョンシ・ヨンスグ)の仁川赤十字病院斎場で行われているキル・ウォノクさんの葬儀を訪れ、長年の仲間に最後のあいさつをした。二人は2019年に世を去ったキム・ボクドンさんらと共に、日本軍「慰安婦」被害の真相を全世界に伝える活動を積極的に繰り広げてきた。

 カトリック信者のイさんは、キルさんの遺影の前で頭を下げて黙とうし、十字を切った。イさんは遺族と共にキルさんの入棺も見守った。イさんは「すべての日本軍『慰安婦』被害者が日本からの法的賠償ばかりを待ちわびていたが、ついに賠償を受け取れずに目を閉じた仲間のことを思うと、とても言葉では言い表せないほど心が痛い」と言って涙ぐんだ。

 イ・ヨンスさんはまた、「国会と政府は、日本から日本軍『慰安婦』問題について謝罪と賠償を引き出すために積極的に努力しなければならない」と強調した。イさんは葬儀を訪れたウ・ウォンシク国会議長、イ・インソン国会女性家族委員長、共に民主党のチン・ソンミ議員、与党「国民の力」のイ・ダルヒ議員、女性家族部のシン・ヨンスク次官らと対面し、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は(大統領候補時代に)日本軍『慰安婦』歴史館を訪ねてきて、『大統領になれなくても慰安婦問題の解決に努める』と私に約束したが、いざ大統領になったら何ら努力していない」と批判した。そして「日本軍『慰安婦』被害者の葬儀をこのようにただ行ってはならない」として、「絶対に日本から法的賠償を引き出してから葬儀を行うべきだ」と述べた。

 尹錫悦大統領は大統領選の党内予備候補時代の2021年9月にイ・ヨンスさんを訪ね、「日本の謝罪を必ず引き出す」と約束している。大統領選挙の公約集にも「正しい歴史認識」、「歴史・主権問題は堂々とした立場を堅持」などと記していたが、2023年の韓米首脳会談の直前に行われたある外国メディアとのインタビューでは「100年前のことをもって(日本に対して)『無条件にひざまずけ』と言うのは受け入れられない」と述べ、物議を醸した。

チョン・インソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )



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