「きちんと分別してもらうしか…」 埼玉県川口市・清掃工場火災 軽はずみな「ごみ出し」がもたらす甚大な影響を考える


【写真】ごみピット内で火災があった朝日環境センター。上方の窓の周りが焦げているのが確認できる

 筆者は先日、川口市に足を運び、現状を確認してきた。本稿では清掃工場の火災の状況を伝えるとともに、このような事態が頻発しないよう今後の私たちの排出行為のあり方について述べてみたい。

■清掃工場で焼却処理を待つごみから出火

 正月明けには例年、ごみが大量に搬入される。そのため、あらかじめ収集車からごみピットへスムーズにごみを投入できるよう、投入口付近のピット内のごみをえぐり取るように掘り下げていた。

【写真】積み上がった「ごみの山」など影響が広がった(8枚)

 消防による調査が行われたが、発火の原因は特定されず不明だった。考えられる原因として、リチウムイオン電池や自然発火するようなオイルが想定された。最後にごみの搬入が行われたのは12月31日であるため、その際に発火の原因物が入ったと推察される。

■ごみ収集ができなくなり市民生活に打撃

 朝日環境センターが使えなくなったため、川口市は焼却処理を市内にあるもう一つのごみ焼却施設「戸塚環境センター」に集中させ、1月6日から年始のごみ収集を行った。



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