国会議論が本格化しつつある選択的夫婦別姓について「新日本婦人の会」が18日までに会員やその知人ら計3979人にアンケートを実施し、93%が導入に賛成と回答した。記述欄には「真に対等な関係を築くために必要」とする意見や、「私は私、夫の従属物ではない」との不満が書かれた。一部の自民党議員が提唱する旧姓の通称使用拡大に対する不服の声も多く上がった。
結婚に伴う改姓で「別人になった気がした」(40代)、「アイデンティティーの崩壊を感じた」(30代)とする意見のほか、「今からでも別姓を選択したい」と記入した70代女性もいた。
旧姓の通称使用で困ったという人も多く「源泉徴収票を通称名でもらえないことがある」「補助金申請に苦労した」「常にはんこを二つ持ち歩いている」などの具体的なエピソードが並んだ。
国会議員へのメッセージでは「付き合って10年の彼氏と5年前に婚約したけど、いまだに法律婚をしていないのは夫婦別姓が選べないからです」(20代)などの切実な声が寄せられた。
アンケートは1月にオンラインで実施。回答者の約9割が女性だった。