【02月20日 KOREA WAVE】韓国京畿道(キョンギド)の龍仁(ヨンイン)東部警察署が、マンションのエレベーター内の鏡に貼られたチラシを剥がした女子中学生を器物損壊の疑いで検察に送致したものの、その後、不起訴処分になったことがわかった。中学生は「無罪」になったにもかかわらず、警察側から直接の謝罪を受けておらず、保護者は怒りを隠せないようすだ。
龍仁のマンションで昨年5月、この女子中学生がエレベーター内で鏡を見ていた際、鏡を覆っていたチラシを無意識に剥がした。このチラシはマンション管理側の正式なものではなく、住民団体が無断で貼り付けたもので、マンションの修繕に関する内容が含まれていた。
だが龍仁東部警察署はこれを問題視し、同年8月、この女子中学生を器物損壊の疑いで検察に送致した。だが、その後、検察が再捜査を求め、昨年10月に不起訴処分(送致なし)とした。
この問題について、中学生の父親は地元紙「京畿新聞」の取材に「娘は“無罪”が確定したにもかかわらず、警察署から謝罪を受けていない」と述べ、警察の対応に強い不満を表明した。
父親によると、警察は捜査の際、中学生に対し「お前がやったんだろう?」「お前は犯罪者だ」と強い口調で追及したという。中学生は恐怖で精神的ショックを受けたという。
一方、同警察署関係者は「当時、中学生の母親と相談し、自宅で親が立ち会いのもとで調べを進めた。過剰捜査という状況ではなかった」と釈明している。
また、龍仁東部警察署署長がマンションの入居者代表会の関係者に謝罪したほか、署の公式ホームページ上にも中学生とその家族に向けた謝罪文を掲載したという。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
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