漫画界に大きな悲しみが広がっています。人気漫画「江戸前の旬」の原作を手掛けた漫画家、九十九森先生が2月17日に逝去されました。享年については公表されていません。この突然の訃報に、多くのファン、関係者から悲しみの声が上がっています。日本文芸社の漫画ゴラク編集部は公式HPでこの訃報を発表し、深い追悼の意を表しました。
九十九森先生の功績と「江戸前の旬」の未来
編集部によると、九十九先生は体調不良を訴えていたものの、突然の訃報に編集部一同、深い悲しみに暮れているとのことです。「江戸前の旬」は、銀座の寿司屋「柳寿司」の三男、柳葉旬が寿司職人として成長していく物語。1999年の連載開始以来、作画担当のさとう輝先生とのコンビで、多くの読者を魅了してきました。
銀座の寿司屋で働く寿司職人
「江戸前の旬」以外にも、「寿司魂」「北の寿司姫」「江戸前の旬 旬と大吾」「虹のひとさら」「ウオバカ!!」など、数多くのスピンオフ作品も手掛け、寿司漫画、グルメ漫画というジャンルを確立した功績は計り知れません。まさに「寿司漫画の巨匠」と呼ぶにふさわしい存在でした。
連載継続への想い
九十九先生が生前に残した原作は、3月14日発売号の第1292話までとなります。しかし、編集部は九十九先生から連載継続の許可を得ており、遺族の了承も得た上で、第1293話からは「原案・九十九森」として連載を継続することを発表しました。1200話以上に及ぶ「江戸前の旬」の膨大なストーリーと、先生が残した多くの構想を元に、さとう輝先生と共に、九十九先生の想いを引き継いでいくとのことです。料理研究家の小林薫先生(仮名)は、「九十九先生の作品は、日本の食文化、特に寿司の魅力を世界に広めた重要な作品です。その想いが未来へと受け継がれることは、大変喜ばしいことです。」と語っています。
惜しまれる才能、そして未来へ
九十九森先生の突然の訃報は、漫画界にとって大きな損失です。しかし、その作品と想いは、これからも多くの読者に感動と喜びを与え続けるでしょう。今後の「江戸前の旬」の展開に、改めて注目が集まります。
「江戸前の旬」公式サイトでは、九十九森先生への追悼メッセージを掲載しています。