退陣するか否かを問われ
参議院選挙は7月3日公示、20日投票の日程で行われる。投票日は3連休の中日となったが、補欠選挙を除き衆議院選挙や参議院選挙の投票日が3連休の中日だったことはなく、良くも悪くも日程から歴史に残ることになりそうだ。選挙戦の行方やその後の展開について展望する。
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今回の参院選は248議席のうち、改選の124議席と東京選挙区の欠員の補充を合わせて125議席をめぐって争われる。自民公明の与党は非改選の議席と合わせて「与党で過半数の議席(50)を確保すること」を目標にしている。
石破茂首相(自民党総裁)は6月30日のテレビ朝日の番組で、過半数維持に必要な50議席を確保できなかった場合に退陣するか否かを問われ、「有権者の審判は厳粛に受け止めるべきものだ、ということはよくわかっている」と述べた。
自公で47〜55議席
「参院選がどうなるかということについて色んなところから連日聞かれますが、今回ほど読めない選挙もないですね。最終盤になれば1日どころか1時間とかでも情勢が変わるんじゃないかってくらいの混戦具合を感じます」
と、政治部デスク。
「自公が公約に盛り込んだ一律2万円の給付金への評価が多くの国民の間でバラマキと認識され、支持されていないようです。官邸内では“野党が軒並み消費税減税を掲げる中、サプライズとして給付金を用意するしかなかった。バラマキに人気がないのは想定していたが、ここまで不評とは……”との嘆きが聞こえてきています」(同)
今回の選挙、結果予想がしづらいとはいえ、ある程度の幅は想定できているようだ。
「現時点では自公で47〜56議席の可能性があります。大げさな言い方になりますが、47と56とでは天国と地獄くらい違ってくることでしょう。自公で過半数という目標を達成できなかった場合に退陣するか否かについて石破氏は明言を避けたわけですが、仮に獲得議席が50未満で退陣しなかったとしたら、自民党内から石破下ろしの圧力が強まり、辞任は必至でしょう」(同)