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立憲民主党などでつくる野党統一会派は6日の衆院予算委員会で、大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入見送りをめぐる混乱が受験生らを苦しめたとして政府を厳しく批判した。国語試験に関しても「改悪だ」として見直しを求める方針だ。教育問題の追及に力を入れる背景には、安倍晋三首相に近い萩生田光一文部科学相を辞任に追い込み、政権基盤をさらに揺さぶる狙いがある。
「マジ、やばい制度ですよ! マジやばい!」
今月2日に58歳の誕生日を迎えた立民の川内博史衆院議員は、予算委員会で質問に立つや、受験生から聞いたという英語民間試験への評価を、そのまま若者口調で再現してみせた。
野党統一会派の今井雅人衆院議員は、英語民間試験をめぐり若者に「身の丈に合わせて…」と発言して批判を浴びた萩生田氏に辞任を要求。萩生田氏が「辞任することによって解決するとは思っていない」と否定する場面もあった。
野党は「受験国会」さながら、英語民間試験にとどまらず、国語の記述式試験導入も撤回させる構えだ。立民の安住淳国対委員長は6日の野党統一会派の会合で「公平性が非常に疑念を持たれている。文科相の責任を徹底的に追及したい」と強調した。
週刊誌のスキャンダル報道で辞任に追い込まれた菅原一秀前経済産業相や河井克行前法相のケースとは異なり、英語民間試験は野党側が地道に課題をあぶり出し衆院に導入延期法案も提出していた。萩生田氏は安倍首相の“側近”でもあるだけに追及にも力が入る。
導入延期が決まった1日には英語民間試験に反対する高校生らから意見を聴く会合を開催。最後は日教組出身の立民の水岡俊一参院議員を中心に、全ての国会議員が若者を前に「みんなで戦うぞー! 戦うぞー!」とシュプレヒコールをあげた。
会合に招かれた予備校講師の男性は野党にさらなる協力を求める一方で、「本当は彼らがここに来ないようにしなければならなかった。安心して学業に専念できるように大人のわれわれがきちんとしなければならない」と述べた。
これに対し、川内氏はこう答え、受験生側にさらなる協力と連携を求めた。
「せっかくこうして友達になった。このような交流をしょっちゅうしながら本物の入試改革を実現していくスタートにしたい」(千田恒弥)
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