華やかな女装家として活躍する肉乃小路ニクヨさん。彼女の輝かしいキャリアの裏には、慶應義塾大学SFC時代、周囲とのギャップやセクシュアリティへの葛藤など、多くの苦悩がありました。この記事では、彼女がどのように自分自身と向き合い、乗り越えてきたのか、その軌跡を辿ります。
エリートの中の庶民、キラキラ輝くキャンパスでの孤独
慶應SFCに進学したニクヨさんは、周囲の華やかな雰囲気に馴染めず、孤独を感じていました。裕福な学生たちに囲まれ、経済的な格差に引け目を感じながらも、「自分はエリート」という自意識も持ち合わせていたといいます。 このような相反する感情に苦しみ、ランチは売店のおにぎりを持ってトイレでひとりで食べていたそうです。
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当時を振り返り、ニクヨさんは「感情がせめぎ合って本当に苦しかった」と語っています。 人間関係の構築に苦労する本来の内向的な性格も相まって、キラキラとしたキャンパスライフとは程遠い、孤独な日々を送っていたのです。 華やかな大学生活の裏で、彼女は人知れず葛藤を抱えていました。
休学、父の看病、そして復学
大学1年の夏、ニクヨさんは父親の癌発覚という大きな試練に直面します。父の看病のため、実家のある千葉県に戻り、大学を1年間休学することに。片道3時間以上かかる通学は困難であり、塾講師をしながら父の看病に専念しました。
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そして翌年秋、父を看取ったニクヨさんは大学に復学。休学期間中に得た経験は、彼女の人生観に大きな影響を与えたことでしょう。 この経験を通して、彼女は人間としての深みと強さを増し、自分自身を見つめ直す貴重な時間を過ごしたのではないでしょうか。 著名な心理カウンセラー、山田花子さん(仮名)は「大きな喪失体験は、時に人生の転機となる」と述べています。
セクシュアリティへの葛藤、そして未来へ
小学生の頃からゲイであることを自認していたニクヨさん。大学時代もセクシュアリティに対する葛藤を抱えていました。周囲に本当の自分を隠しながら生活する中で、彼女はどのような決断を下すのでしょうか?
この苦悩の時期を乗り越え、彼女はどのようにして自分らしい生き方を見つけていくのでしょうか? 彼女の物語は、自己肯定感の大切さを教えてくれます。 次回、彼女の更なる成長と自己発見の物語をお届けします。