ドイツ総選挙は23日、各地で投票が始まった。相次ぐ外国出身者による犯罪を受けて、移民政策が選挙の主要な争点となるなか、第2党への躍進が予想される右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」がどこまで支持を伸ばすかが焦点になる。
投票は23日午後6時に締め切られ、日本時間の24日にかけて大勢が判明する見通し。21日時点の世論調査によると、ショルツ首相率いる中道左派「社会民主党(SPD)」の支持率は15%程度で3番手に沈み、30%前後の支持率を得る中道右派「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」による政権交代の可能性が高まっている。
ドイツでは強制送還の対象などになっている移民が市街地で民間人を狙う無差別襲撃事件が頻発しており、選挙戦では移民問題が争点に浮上した。排外主義的な移民規制を訴えて支持率を約20%に伸ばした右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第2党の座を確保すると予想されている。
公共放送ZDFの19~20日の調査によると、27%の有権者は投票先をまだ決めていない。開票結果では、反移民感情が高まる中でAfDの確保する議席数が焦点になる。
朝日新聞社