国民民主党の榛葉賀津也幹事長は24日、千葉市内で演説し、所得税がかかり始める「年収103万円の壁」引き上げなどをめぐる3党協議での与党側の対応に対し、「なめない方がいい。妥協しないよ」と述べた。
榛葉氏を含む自民・公明・国民民主3党の幹事長は、2024年12月、「『103万円の壁』は、国民民主党の主張する178万円を目指して、来年から引き上げる」などとする合意文書を交わした。しかし、その後、引き上げ額や所得制限をめぐって、3党の主張は隔たっている。
これについて、榛葉氏は「公党のNo.2が約束したのに、2カ月間ほったらかしだ」と批判した。
さらに高校無償化などを主張する日本維新の会と与党との協議について、「誰かが戦略を考えたのだろう。先に維新と交渉すれば、国民民主党が焦り出し、178万円を下げてくるのではないか。ちょっと焦らしてやったら、しびれを切らし、あいつら降りてくるぞと」と指摘。その上で、「なめない方がいいよ。そんな妥協しないよ」と述べた。
そして、「最後まであきらめず、約束をした(自民党の)森山幹事長と(公明党の)西田幹事長を最後まで信じて交渉したい」と強調した。
フジテレビ,政治部