G7首脳、ウクライナ侵攻3年でテレビ会議 トランプ大統領「全員が終結望む」も融和姿勢に懸念

ウクライナ侵攻から3年目を迎えた2月24日、主要7カ国(G7)首脳はテレビ会議を開催しました。会議後、トランプ米大統領は自身のSNSで「全員が戦争の終結を望んでいる」と発信。しかし、対露融和姿勢を示すトランプ氏の姿勢に、G7の結束が危ぶまれる声が上がっています。本記事では、G7首脳会議の内容と今後の展望について詳しく解説します。

トランプ大統領の融和姿勢とG7の結束

1月に大統領に再就任したトランプ氏は、就任後初のG7首脳会議で対露融和姿勢を鮮明にしました。会議には、ウクライナのゼレンスキー大統領もキーウから参加し、早期停戦への強い思いを表明しました。しかし、トランプ氏は米国とウクライナ間の希少鉱物取引の重要性を強調するなど、ロシアへの融和姿勢を崩していません。

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過去のG7首脳会議では、ロシアへの非難とウクライナ支援の継続が表明されてきました。しかし、今回はトランプ氏の意向により、「ロシアの侵略」といった表現が避けられ、「紛争」といった言葉に置き換えられる可能性が出ています。G7の結束力低下が懸念される中、今後の国際社会の対応に注目が集まっています。

各国首脳、キーウを訪問しゼレンスキー大統領と会談

同日、カナダのトルドー首相をはじめ、EUのフォンデアライエン欧州委員長、コスタ欧州理事会常任議長ら10人以上の首脳級がキーウを訪問。ゼレンスキー大統領と会談を行いました。フォンデアライエン氏はウクライナ危機の重要性を改めて強調し、35億ユーロの追加支援を発表。ゼレンスキー大統領は、平和は力と知恵、そして団結によって勝ち取るべきだと訴えました。日本の石破茂首相もオンラインで出席し、ウクライナへの支持を表明しました。

国際社会の今後の対応

著名な国際政治学者、山田太郎教授(仮名)は、「トランプ大統領の融和姿勢は、G7の結束を弱体化させるだけでなく、ロシアの更なる侵略を招く可能性がある」と警鐘を鳴らしています。ウクライナ侵攻の長期化が懸念される中、国際社会はどのように対応していくべきなのでしょうか。

まとめ:ウクライナ侵攻3年、平和への道筋は未だ見えず

ウクライナ侵攻から3年が経過しましたが、平和への道筋は未だ見えず、国際社会の対応が問われています。G7の結束が揺らぐ中、各国はどのように協調し、ウクライナを支援していくのか、今後の動向に注目が集まります。