トランプ大統領がマスク氏のつま先にキス!?AI偽動画騒動で揺れるホワイトハウス

アメリカで波紋を広げるAI偽動画事件。なんと、トランプ前大統領がイーロン・マスク氏のつま先にキスをするという衝撃的な映像が、住宅都市開発省のモニターに映し出されたというのです。この出来事は、マスク氏主導による政府改革への反発を象徴する出来事として、大きな注目を集めています。一体何が起こっているのでしょうか?

AI偽動画事件の真相

2025年2月24日、ワシントンの住宅都市開発省で前代未聞の事件が発生しました。省内のモニターに、トランプ前大統領がマスク氏のつま先にキスをしているかのような偽動画が突如流れたのです。この動画はAI技術を駆使して作成されたとみられ、トランプ氏がマスク氏の足をマッサージし、つま先にキスする様子が映し出されていました。さらに、「本当の王様に万歳」という字幕も添えられていたとのこと。この「王様」という表現は、過去にトランプ氏が自身を「王様」に例えた発言を揶揄したものと見られています。

トランプ大統領(手前)とイーロン・マスク氏トランプ大統領(手前)とイーロン・マスク氏

誰が、そして何の目的でこの動画を流したのかは未だ不明ですが、背景にはマスク氏への反発があるとみられています。マスク氏は連邦政府の大規模リストラを主導し、「影の大統領」とも呼ばれるほどの影響力を持つに至っています。彼の強引な改革手法に不満を抱く職員も多いとされており、今回の事件もその抵抗の一環ではないかと推測されています。

マスク氏の強硬姿勢と職員の反発

事件の発端は、マスク氏が政府職員に対し「1週間に成し遂げたことを五つ報告しろ」というメールを送ったことにあります。期限は24日、そして「報告がなければ、退職希望とみなす」とまで言い放ったのです。一部の政府機関では「返信する必要はない」との指示が出されたものの、職員たちの間に動揺が広がったのは言うまでもありません。

さらに24日は、マスク氏が主導する「在宅勤務の原則撤廃」が施行される初日でもありました。この施策も職員からの反発を招いており、今回の偽動画事件は、そうした不満が爆発した結果とも考えられます。

NBCニュースの取材に対し、住宅都市開発省職員は「動画は抵抗の証しで、職員は痛快だと思っている」と語っています。この発言からも、職員たちのマスク氏に対する不満がいかに根深いものであるかが窺えます。

政府改革の行方

今回のAI偽動画事件は、マスク氏主導による政府改革の難しさを改めて浮き彫りにしました。改革の必要性は誰もが認めるところですが、その手法やスピード感については様々な意見があります。今後、マスク氏はどのように改革を進めていくのでしょうか?そして、職員たちの反発はどのように収束していくのでしょうか?アメリカ政府の動向に、引き続き注目が集まります。