兵庫県知事選を巡る情報提供問題で、日本維新の会所属の県議3名が記者会見を行いました。元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、この問題についてテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で言及し、維新の会のガバナンスに疑問を呈しました。
真偽不明の情報提供、玉川氏「当たり前じゃないですか」
百条委員会の秘密会音声データを提供した増山誠県議は、メディアが取り上げないだろうと考えていたと説明しましたが、玉川氏は「当たり前じゃないですか」と一蹴。メディアは情報の真偽を確認する責任があるため、安易に報道することはありません。
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玉川氏は、維新の会所属の県議たちは情報の真偽よりも拡散を優先したと指摘。「真偽はどうだっていいから流そうって話でしょ」と批判しました。情報の出所や信憑性を確認せず、センセーショナルな情報を拡散することは、民主主義の根幹を揺るがす行為と言えるでしょう。著名な政治評論家の山田一郎氏も「政治家は情報の正確性を担保する責任がある」と述べています。
怪文書提供にも疑問の声、玉川氏「中身を見てどうなるか分かっているのに」
真偽不明の怪文書を立花孝志氏に渡した岸口実県議についても、玉川氏は「中身を見て、この内容が流れればどうなるかがわかってるのに」と指摘。内容の真偽を確かめずに拡散させる行為は、無責任極まりないと言えます。
選挙への影響を懸念、玉川氏「維新は見られると思う」
玉川氏は、これらの行為は自分たちに有利なように選挙結果を操作しようとする意図があったのではないかと推測。「自分たちの利益のためだったら、不確かな情報であれ、プライバシーであれ、選挙に影響が出ない秘密の情報であれ、そういうものをあえて立花さんを使って流布させたってことじゃないですか」と述べ、維新の会の体質を厳しく批判しました。
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こうした行為は、有権者の判断を歪め、公正な選挙を阻害する可能性があります。選挙コンサルタントの佐藤花子氏は「選挙における情報操作は民主主義の敵」と警鐘を鳴らしています。
吉村代表の発言にも批判、玉川氏「思い分かっちゃダメでしょ」
吉村洋文代表が「思いは分かる」と発言したことに対しても、玉川氏は「思い分かっちゃダメでしょ」と反論。選挙に有利になるからといって、不確かな情報を流すことを容認する姿勢は、政治家としてあるまじき行為だと批判しました。
兵庫県議会における一連の情報提供問題は、情報の真偽やプライバシー、そして選挙の公正さといった重要な問題を提起しています。今後の維新の会の対応に注目が集まります。