日本の食卓を彩る様々な料理。その消費動向は地域によって大きく異なることをご存知でしょうか?今回は、2024年の家計調査から見えてきた、興味深い県民性をご紹介します。コーヒー、ラーメン、納豆…日本人にとって馴染み深いこれらの食品を通して、各地域の食文化を探ってみましょう。
青森県:農作業の友は缶コーヒー!喫茶店より缶コーヒーが人気?
青森県では、ダイドードリンコのデミタスコーヒーが圧倒的な人気を誇っています。特に田植えや稲刈りの時期には箱買いする人が多く、農作業の休憩中に缶コーヒーを飲む習慣が根付いているようです。ハッピー・ドラッグの営業企画部担当者によると、青森県内には喫茶店が少ないこともあり、コーヒーを店で飲む文化はあまり浸透していないとのこと。家計調査でも、青森市はコーヒー飲料への年間支出額が1位(7779円)である一方、喫茶代は最下位(4432円)という結果が出ており、缶コーヒー文化を裏付けています。
青森の田んぼで休憩する農家
山形県:ラーメン愛は健在!3年連続支出額1位に輝く
ラーメン支出額で3年連続1位に輝いたのは、山形市(2万2389円)。2021年に新潟市に首位の座を明け渡したものの、その後は再び山形市がトップを走り続けています。新潟市もラーメンの魅力発信に力を入れており、1400万円もの予算を投入しましたが、山形市との差は広がる一方のようです。山形県民のラーメンへの熱い想いが感じられます。
福島県:納豆消費量日本一!長年愛される発酵食品
納豆といえば水戸市を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、今回の家計調査で納豆購入額1位に輝いたのは福島市(7830円)です。福島市では毎月10日を「納豆の日」と定めており、長年にわたり納豆文化が受け継がれてきました。『消費の県民性を探る』の編著者である元法政大学大学院教授の坂本光司氏によると、福島市は50年以上も納豆購入額の上位に名を連ねており、保存性の高い発酵食品として世代を超えて愛されているとのこと。
スーパーに並ぶたくさんの納豆
まとめ:家計調査から見えてくる日本の多様な食文化
今回の家計調査から、地域によって食文化が大きく異なることが改めて浮き彫りになりました。青森県の缶コーヒー文化、山形県のラーメン愛、福島県の根強い納豆人気…それぞれの地域に根付いた食の伝統や習慣が、消費動向に反映されていると言えるでしょう。jp24h.comでは、今後も日本の食文化に関する様々な情報を発信していきます。ぜひ他の記事もチェックしてみてください!