高速道路建設現場で起きた悲劇的な橋梁崩落事故。2026年末開通予定の世宗〜安城区間の工事現場で、橋脚建設中の上板が崩落し、10人の死傷者が出ました。この記事では、事故の状況、原因究明の進展、そして周辺住民の声をお届けします。
事故現場の緊迫した状況
事故現場は、コンクリートの残骸と鉄筋が散乱し、まるで戦場のような光景でした。消防当局による懸命な捜索・救助活動が行われる中、周辺住民は不安と悲しみに包まれました。
崩落した橋梁の現場
近隣住民のユン・ソクナムさん (73) は、「爆弾が爆発したような轟音で目が覚めた。地震かと思った」と当時の恐怖を語りました。また、土木専攻のシム・ヒョンボさん (63) は、クレーン操作のミスが事故原因ではないかと推測しています。
事故原因究明へ、警察が捜査開始
京畿南部警察庁は78人規模の捜査専門担当チームを編成し、本格的な捜査に着手しました。施工会社の関係者への聞き取り調査を進め、事故原因の究明を急いでいます。
事故現場の状況
監視カメラの映像には、わずか数秒で上板が崩落する様子が捉えられていました。10人の作業員が墜落し、4人が死亡、5人が重傷、1人が軽傷を負うという痛ましい結果となりました。
施工会社「現代エンジニアリング」の責任は?
施工を担当した現代エンジニアリングは、事故原因の説明のため現場所長をブリーフィングに派遣する予定でしたが、現場所長は姿を現さず連絡も途絶えたままです。「関係機関に積極的に協力している」との声明を発表しましたが、その責任は免れません。
現代エンジニアリングは、昨年も施工を担当したアパートで多数の欠陥が発覚し、謝罪に追い込まれました。国土交通部の調査では、欠陥件数が最も多い建設会社として名前が挙がっています。今回の事故を受け、企業としての責任が改めて問われることになりそうです。
高速道路開通への影響は?
2026年末に開通予定だった世宗〜安城区間ですが、今回の事故により開通時期の見直しも避けられない状況です。今後の捜査の進展と、再発防止策の徹底が求められています。