フジテレビを巡る一連の騒動、性的トラブルに端を発したCM降板の嵐は、同局に深刻なダメージを与えています。80社近い企業がCM出稿を停止し、233億円もの広告収入が失われたと報じられています。第三者委員会の調査結果待ちとはいえ、この苦境は当面続き、最悪の場合スポンサーが戻ってこない可能性も否定できません。制作現場も混乱を極め、ロケ先確保やタレントの出演交渉にも支障が出ているようです。
高須院長、フジへのCM出稿継続の真意とは?
こうした状況下で、高須クリニックの高須克弥統括院長は、フジテレビへのCM出稿を継続しています。批判の声も上がっていますが、高須院長は「坂上どうぶつ王国が好きだからスポンサーになっている」と明言。視聴者が喜ぶ番組を応援するために私財を投じているのであって、ネット民に批判される謂れはないと反論しています。「他の企業はセコい」とまで言い放つ高須院長。その真意はどこにあるのでしょうか。
高須クリニック院長
制作現場の苦悩:ロケ地確保難、タレント出演拒否…
スポンサー離れだけでなく、制作現場も深刻な影響を受けています。ロケ地の確保が難航し、タレントの出演交渉も難しくなっているというのです。中には、ギャラの前払いを要求する芸能事務所も出てきているとの情報も。制作費の高騰も重なり、現場はまさに四苦八苦の状態です。
フジテレビの頼みの綱は?
窮地に立たされたフジテレビにとって、CM出稿を続けてくれる企業はまさに「蜘蛛の糸」のような存在です。しかし、現在も出稿を続けている企業は数えるほどしかなく、その多くは美容整形や通販系の非上場企業と言われています。
CM降板
大手広告代理店関係者によると、「テレビ局はスポンサーの動向を公式発表しないため正確な数字は不明」とのことですが、フジテレビの苦境は深刻さを増すばかりです。果たして、フジテレビはこの危機を乗り越えることができるのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。
メディアコンサルタントの山田一郎氏(仮名)は、「今回の騒動は、フジテレビの企業体質そのものが問われている」と指摘します。「視聴者の信頼回復のためには、徹底的な調査と再発防止策が必要不可欠だ」と強調しています。