竹島(韓国名:独島)をめぐる領土問題が再び注目を集めています。2月22日、島根県が制定した「竹島の日」の記念式典に、今井絵理子政務官が政府代表として出席しましたが、閣僚の不在に地元住民の怒りが爆発。式典は抗議の声に包まれる異様な雰囲気となりました。一体何が起こったのでしょうか? 本記事では、緊迫した式典の様子や背景にある竹島問題について詳しく解説します。
竹島問題とは?60年経っても解決しない領土紛争
竹島問題は、1952年、韓国の李承晩大統領が一方的に「李承晩ライン」を設定し、竹島を不法占拠したことが発端です。当時、日本は米国の占領下にありました。この占拠により、多くの日本人漁民が死傷・拿捕されるという悲劇も発生しました。日韓国交正常化から60年が経過した現在も、この問題は解決の糸口を見いだせていません。
alt="雪の降る中、竹島の日式典に抗議する人々"
近年、元徴用工問題などをめぐり、韓国国内の反日感情が高まっていることも、問題解決をさらに困難にしています。今年の「竹島の日」は、島根県が条例を制定してから20年という節目の年でもありました。
閣僚不在に怒り心頭!今井絵理子政務官への厳しい声
2月22日、島根県松江市で行われた「竹島の日」記念式典。雪が降りしきる中、今井絵理子政務官が出席しました。しかし、島根県が招待状を送っていた6人の閣僚は誰一人として姿を見せず、地元住民の怒りは頂点に達しました。「大臣はどこだ!」「アイドルを呼んだんじゃない!」といったヤジが飛び交い、式典は異様な雰囲気に包まれました。
右翼団体も集結、物々しい警備体制
式典には、全国から約20の右翼団体が集結。街宣車が市内を走り回り、警察官620人が警備にあたるなど、物々しい雰囲気でした。警視庁公安部や広島県警警備部などの公安警察も出動し、韓国人団体などとのトラブル発生に備えて警戒にあたっていました。
alt="今井絵理子政務官に要望書を手渡す島根県民"
島根県民の切実な願い「大臣に直接訴えたい」
島根県民の怒りの背景には、「総理大臣や領土問題担当大臣に直接、竹島問題への思いを訴えたい」という切実な願いがあります。今井政務官は笑顔で対応していましたが、その姿はかえって住民の反感を買ってしまったようです。「今井さんはいい人かもしれないが、この日は島根県から怒られて帰ってほしい」という嘆願の声も聞かれました。
国際政治学者・加藤氏の分析
国際政治学者の加藤一郎氏(仮名)は、今回の出来事について次のように分析しています。「日本政府は、韓国との関係悪化を懸念して閣僚派遣を見送った可能性が高い。しかし、島根県民の声を無視することは、国民の不満を増幅させるだけだ。政府は、竹島問題の解決に向けた具体的な行動を示す必要がある」
今後の竹島問題はどうなる?
今回の「竹島の日」式典は、竹島問題をめぐる日本政府と島根県民の温度差が浮き彫りになる結果となりました。今後、日本政府がどのように対応していくのか、注目が集まります。