玉木雄一郎代表の「蓮舫氏ブロック」発言が政治論争に波紋、SNS時代の品格が問われる

国民民主党の玉木雄一郎代表(56)が、自身のYouTubeチャンネルでの発言をきっかけに、政界における予期せぬ「炎上案件」の中心人物となっています。この騒動は、SNS上での政治家の発言のあり方や、その品格について改めて世間の注目を集めています。

発端はYouTubeでの「黒歴史」発言と「たまきチャンネル」

騒動の発端は、10月11日に更新された玉木代表自身のYouTubeチャンネル「たまきチャンネル」でした。動画では、玉木代表と榛葉賀津也幹事長(58)が過去の民進党代表選を振り返る中で、玉木代表がかつて自身が出馬した代表選で、榛葉幹事長が蓮舫氏(57)を応援していたことに触れました。玉木代表は「榛葉さんなんか、前の民進党の代表選挙、蓮舫さん応援してるからね」と指摘し、榛葉幹事長が笑って反応すると、その状況を「これちょっと、黒歴史」と表現したのです。

この発言に対し、情報番組スタッフは「YouTubeを見ていた中には、本人がいないところで爆笑しながら話す2人の姿を不快に思った人がかなりいたようです」と指摘します。

蓮舫氏のXでの反応と「ブロック騒動」の勃発

玉木代表の「黒歴史」発言に対し、蓮舫氏は自身のX(旧Twitter)アカウントで「私は、SNSで他の政党の議員を笑いながら語ることはしません」と冷静ながらも、明確な不快感を示す投稿をしました。

さらに玉木代表は動画内で、自身が蓮舫氏にSNS上で「ブロックされている」という事実を暴露し、「(榛葉)幹事長だけ蓮舫さんの投稿見られて、俺、見れないんだよ。ブロックされててさ」と語りました。これに対し、榛葉幹事長も「『ブロックされてる』って言ったら、その翌日俺もブロックされた」と述べ、二人で爆笑する様子が収められていました。この一連のやり取りは瞬く間に拡散され、多くのメディアが報じることで一大「炎上」へと発展しました。

国民民主党の玉木雄一郎代表が会見で説明する様子国民民主党の玉木雄一郎代表が会見で説明する様子

遅れて行われた玉木雄一郎代表の釈明と謝罪

騒動が拡大する中、10月21日に行われた定例会見で、蓮舫氏への「黒歴史」発言について問われた玉木代表は、ようやく自身の見解を表明しました。「ご指摘もいただいているので真摯に受け止めたい」と前置きしつつ、「(『黒歴史』は)蓮舫さんをディスるとかやゆするのではなく、むしろ榛葉に対して言ったこと」と釈明しました。

また、「ブロックされた」という発言についても、「榛葉といっしょにいるときに『いろいろ言われているよ』みたいな話をして、(蓮舫氏の投稿を)見ようとしたら私だけブロックされていた。榛葉はされていなかったので、私は蓮舫さんにブロックされるような人なんだなという、自分に対する、ブロックされて残念だなという思いを申し上げた」と、発言から10日という時間を経て、その真意を語りました。

玉木代表は会見で「反省すべきところもある」と述べ、自身の発言について謝罪の意を示しました。

政治家の資質が問われる軽率な言動と世論の反応

しかし、玉木代表が“反省の弁”を述べた後も、彼に対する辛辣なコメントは後を絶ちません。前出の情報番組スタッフは「やはり大の大人が2人で爆笑しながら1人の女性の“陰口”を言う姿は、見ていてツライものがありました。2人にとって楽しいおしゃべりの延長線でしょうが、あのような軽率な言動は非難されても仕方ないでしょうね」と述べ、公人としての品位を欠いた行為だと指摘します。

SNS上でも、ユーザーからは以下のような厳しい声が多数寄せられました。

  • 「もう言い訳は聞き飽きました」
  • 「玉木の時代も一瞬で終わりましたね」
  • 「玉木さんは、器が小さいのか?先見の目が無いのか?」
  • 「政治家として発言にセンスがないですね」

これまで「総理大臣を務める覚悟がある」と度々強調してきた玉木代表ですが、今回の騒動は、彼の政治家としての資質や品格に対する国民の信頼に少なからず影響を与えたと言えるでしょう。国民がその覚悟をどこまで受け止めるのか、今後の動向が注目されます。


参考文献: