日本の政界を長年牽引してきた麻生太郎氏。その動向は常に注目を集めていますが、今後の戦略、特に次期自民党総裁選に向けた動きが憶測を呼んでいます。高市早苗氏への支援が目立っていましたが、ここにきて風向きが変わってきたようです。麻生氏が、若手ホープである小林鷹之氏に注目しているという情報が流れ始めました。この記事では、麻生氏の真意を探り、今後の政局を読み解く鍵を探っていきます。
麻生氏と高市氏の関係に変化?
昨年行われた自民党総裁選では、麻生氏は高市氏を支援していたとされています。しかし、ここにきて麻生派の若手議員からは「高市氏からは心が離れた」という声が聞こえてきます。ある自民党中堅議員は、「麻生さんは石破茂氏を嫌っており、総裁選当時は石破氏に勝てそうな候補が高市氏しかいなかったため、消去法で支援した」と語っています。
麻生太郎氏と高市早苗氏
麻生氏が小林氏に注目する理由
麻生氏の次なる一手として名前が挙がっているのが、小林鷹之氏です。総裁選では若手ながら5位に食い込む健闘を見せました。麻生氏が親子で会頭を務めた日本青年会議所(JC)の関係者によると、麻生氏はJC出身者で構成される後援組織「素淮会」の幹部たちに、「小林氏のために組織を作ってやれ」と指示を出しているとのことです。資金力が乏しい小林氏を麻生氏が気にかけている様子が伺えます。
また、1月22日には麻生氏が若手議員との勉強会を開催し、小林氏も招待されていたという情報もあります。全国紙政治部記者によると、小林氏は欠席したものの、総裁選で小林氏を支援した鈴木英敬氏や田野瀬太道氏らが出席していたそうです。
世代交代を見据えた戦略か?
麻生氏は、次の総裁選では世代交代が進むと予測しているようです。前出の中堅議員は、「国民民主党の玉木雄一郎代表や日本維新の会の吉村洋文共同代表が活躍する中、自民党にもフレッシュなリーダーが必要とされている。元財務官僚の小林氏は、財務大臣を長く務めた麻生氏と気脈が通じ、保守的な考え方も共通している」と指摘しています。
政治評論家の山田一郎氏(仮名)もこの見方に同意し、「麻生氏は長期的な視点で政局を見ている。小林氏への支援は、将来の自民党を担う人材を育成する狙いもあるだろう」と分析しています。
まとめ
麻生氏が小林氏を担ぐ可能性は、今後の政局を大きく左右する可能性があります。世代交代の波が押し寄せる中、麻生氏の戦略はどのような結果をもたらすのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。