路上で強奪の男に実刑判決 3750万円、名古屋地裁

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 名古屋市中区の路上で昨年11月、現金約3750万円が入ったバッグを奪ったとして、窃盗罪に問われた同市中川区の無職樋口和人被告(25)に、名古屋地裁(板津正道裁判官)は8日、懲役2年10月(求刑懲役4年6月)の判決を言い渡した。

 樋口被告は起訴内容を認め、検察側は論告で、バッグを運んでいた男性らが乗った車を追跡し、現場で見張り役を務めたとして「報酬目当てで、手口は大胆で悪質。被害の弁済もない」と指摘した。

 起訴状などによると、樋口被告は他の2人=いずれも窃盗罪で起訴=と共謀、昨年11月8日、中区栄1丁目のビル出入り口近くで、男性に背後から近づき、バッグをひったくったとしている。

 現金は不動産会社の男性社長(70)が愛知県内の物件を売却した代金で、知人の男性らが同日、市内の信用金庫で受け取り、同区の会社に着いた直後に奪われた。

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