北朝鮮が5年ぶりに外国人観光客の受け入れを再開しました。パンデミック後の北朝鮮は一体どうなっているのか?潜入した外国人観光客の体験談から、謎に包まれた国の現状を紐解いていきます。想像をはるかに超える厳しい現実、そして観光客ですら体験する監視の目…あなたも一緒に、未知なる北朝鮮の旅に出かけましょう。
厳格な統制下における観光体験
英国人ユーチューバー、マイク・オケネディさんは、北朝鮮の羅先経済特区を訪れ、当局による徹底的な観光客統制を身をもって体験しました。ガイド同伴のもと、決められたスケジュール以外は一切行動できないという厳しさに驚きを隠せなかったようです。トイレに行くにも許可が必要な場面もあったそうで、オケネディさんは「世界のどこでもこんな経験はできない」と語っています。
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さらに、オケネディさんは「朝ロ友情の家」の芳名録に「世界平和を祈る」と記したところ、ガイドから不適切な内容だと指摘される場面も。当局の監視の目は、観光客の些細な行動にまで及んでいるようです。北朝鮮観光専門家の田中恵子さん(仮名)は、「北朝鮮では、体制批判につながる可能性のある言動は厳しく制限されている」と指摘しています。
子どもたちの公演とミサイル映像の不気味な共存
オケネディさんは、現地の学校で8歳の子どもたちの公演を見学しました。子どもたちは赤いスカーフを巻き、歌や踊りを披露していましたが、背後のスクリーンには弾道ミサイルが目標に命中する映像が流れていたといいます。この異様な光景は、北朝鮮の独特な教育環境を象徴しているかのようです。
過去よりも厳しさを増す北朝鮮の現状
北朝鮮観光3回目の経験を持つジョー・スミスさんは、以前よりも状況が厳しくなっていると感じたそうです。ホテルの部屋以外では暖房も照明も乏しく、寒々とした雰囲気だったと語っています。また、写真では美しく見える街並みも、実際は歩道が荒れていたり、建物が老朽化していたりと、想像とはかけ離れた状態だったようです。
スミスさんはホテルの部屋の汚れや窓のひび割れについても言及し、「5年間もの時間があったにもかかわらず、この程度の修繕しかできていないということは、国民の生活実態はさらに厳しいものになっているのではないか」と懸念を示しています。
指導者への疑問を口にすることさえ許されない
スミスさんは、北朝鮮の住民と話す機会もありましたが、指導者に対する疑問を口にすることさえ許されない雰囲気を感じたそうです。「国民が指導者を望まない場合、強制的に排除することも可能だと説明したが、信じてもらえなかった」とスミスさんは振り返っています。北朝鮮社会の閉鎖性が改めて浮き彫りになったと言えるでしょう。
まとめ:変わりゆく北朝鮮、その光と影
外国人観光客の目を通して見えてきた北朝鮮の現状は、想像以上に厳しいものでした。当局による徹底的な統制、貧しい生活環境、そして指導者への絶対的な服従…これらの影の部分は、私たちに北朝鮮社会の複雑さを改めて突きつけます。
一方で、子どもたちの笑顔や、観光客との交流からは、北朝鮮の人々の温かさや希望も垣間見えました。今後の北朝鮮がどのような道を歩んでいくのか、引き続き注目していく必要があります。
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