ウクライナ紛争の終結と恒久的な和平実現に向け、新たな動きが活発化しています。2日、ロンドンで開催された欧州首脳会議において、英国、フランスをはじめとする有志国がウクライナと共に和平計画を策定することで合意しました。この会合には、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席し、各国の力強い支援への感謝を表明しました。
和平維持部隊派遣構想:米国の協力が鍵
今回の和平計画の重要な柱の一つとして、戦争終結後のウクライナへの平和維持部隊の派遣が検討されています。英国のスターマー首相は、複数の国が計画への参加に意欲を示していると発表しました。
スターマー首相は、この計画の成功には米国の協力が不可欠であると強調し、トランプ大統領との協議についても言及しています。「米国は信頼できる同盟国だ」と述べ、米国の支持獲得に意欲を示しました。
ゼレンスキー大統領とスターマー首相
各国の思惑が交錯:イタリアは派兵に慎重な姿勢
一方、すべての国が平和維持部隊の派遣に賛同しているわけではありません。イタリアのメローニ首相は、欧州からの派兵に慎重な姿勢を示しており、イタリアとしては派遣を検討していないと明言しました。欧州各国間では、派兵の是非をめぐり温度差があることが浮き彫りとなっています。
ゼレンスキー大統領、国際社会の支援に感謝
ゼレンスキー大統領は、首脳会議への出席後、X(旧ツイッター)で「ウクライナへの強い支援を感じる」と投稿し、国際社会からの支援への感謝を表明しました。
ゼレンスキー大統領と欧州首脳
英国、地上部隊と航空機の派遣を検討
スターマー首相によれば、英国は地上部隊と航空機の派遣を検討しているとのことです。具体的な参加方法については各国に委ねられるものの、英国の積極的な姿勢が今回の和平計画を推進する原動力となる可能性があります。
今回の和平計画は、ウクライナ紛争の終結に向けた重要な一歩となる可能性を秘めています。しかし、各国の思惑が交錯する中、実現に向けては多くの課題が残されているのも事実です。今後の展開が注目されます。