韓国の香典事情:上司の祖母の葬儀で5000円…非常識?

韓国で、上司の祖母の葬儀に参列し、5万ウォン(約5500円)の香典を出したところ、上司から叱責されたという投稿がオンラインコミュニティで話題になっています。この出来事をきっかけに、韓国における香典の相場や、葬儀をめぐる人間関係の難しさについて考えてみましょう。

葬儀の香典、いくら包む?韓国で物議

投稿者の男性は、親しいと思っていた直属の上司の祖母の葬儀に参列し、香典として5万ウォンを包みました。葬儀場でお悔やみを述べ、食事も済ませ、特に問題なく過ごしたと思っていた矢先、職場で上司から思いもよらぬ言葉を投げかけられました。「最近の結婚式は食事代が高騰しているから祝儀は10万ウォンが相場だ。だから香典も10万ウォン出すべきだろう。5万ウォンは非常識だ」と。

韓国の葬儀の様子韓国の葬儀の様子

この言葉に投稿者は驚きと落胆を隠せません。「結婚式は10万ウォンが相場と聞いていましたが、香典も同じとは思いませんでした。親しい上司だと思っていただけに、がっかりしました」と心境を吐露しています。そして、ネットユーザーに「香典の相場は本当に10万ウォンなのか?」と問いかけました。

ネットユーザーの反応は?上司への批判殺到

この投稿に対し、多くのネットユーザーは上司の言動を批判しています。「参列してくれただけでもありがたいのに、何を言っているんだ」「親の葬儀ならまだしも、祖母の葬儀でそこまで言うか」「葬儀で金儲けするつもりか」といった厳しいコメントが寄せられています。中には、「5万ウォンでも十分すぎる」という意見や、「関係性や状況によって金額は変わるべき」といった冷静な意見もありました。

香典の金額、地域や関係性で変わる?

韓国の葬儀文化に詳しい李先生(仮名)は、「香典の金額は地域や故人との関係性、個人の経済状況などによって大きく異なります。一概に10万ウォンが相場とは言えません」と指摘しています。また、「故人を偲び、遺族を慰める気持ちが大切であり、金額で判断すべきではない」とも述べています。

葬儀は故人を偲ぶ場…金額よりも大切なこと

今回の出来事は、韓国における香典の相場や、葬儀をめぐる人間関係の複雑さを浮き彫りにしました。葬儀は故人を偲び、遺族を支えるための大切な場です。金額にとらわれず、故人への敬意と遺族への配慮を忘れずにいたいものです。