2026年卒就活、いよいよ本格始動!企業説明会解禁で学生有利の「売り手市場」続く

2026年春卒業予定の大学生を対象とした企業説明会が3月1日に解禁されました。深刻な人手不足を背景に、学生優位の「売り手市場」が継続しており、企業側は優秀な人材の確保に奔走しています。この記事では、2026年卒就活の現状と、企業側の取り組み、そして学生が就職活動で成功するためのポイントをご紹介します。

熱気あふれる合同説明会の様子

3月1日、千葉市の幕張メッセで開催されたマイナビ主催の合同企業説明会には、約160社が参加し、多くの学生が企業ブースを訪れました。会場は熱気に包まれ、学生たちは真剣な表情で企業担当者の話を聞き入っていました。

合同会社説明会の様子合同会社説明会の様子

立正大学経済学部3年の女子学生(21)は、「売り手市場だからこそ、自分のやりたいこと、やりがいのある仕事を見つけたい」と意気込みを語っていました。多くの学生が、企業の待遇だけでなく、仕事内容や企業文化にも関心を寄せているようです。

説明会に参加する就活生説明会に参加する就活生

企業側の採用戦略:好待遇で人材確保へ

マイナビの調査によると、前年より採用が厳しくなると予想する企業は78.1%に上ります。企業は優秀な人材を確保するために、初任給の引き上げや福利厚生の充実など、待遇改善に力を入れています。

例えば、ソニーグループは2025年4月入社の大学卒の初任給を14%増の月額31万3000円に、東京海上日動火災保険は2026年4月入社の大学卒で最大41万円まで引き上げる方針です。

就活スケジュール形骸化?早期化進む内定状況

リクルートの調査によると、2月1日時点の大学生の就職内定率は前年同期比15.4ポイント増の39.3%。政府は経済界に対し、採用活動は3月1日から、選考開始は6月1日からとするよう要請していますが、実際には早期化が進み、形骸化しているのが現状です。

中小IT企業の採用担当者は、「学生の6割はまだ就職活動中と考えている。来年4月に採用計画を達成できるよう、長期戦になる覚悟だ」と気を引き締めています。人事コンサルタントの山田氏(仮名)は、「企業は採用活動の早期化だけでなく、インターンシップや企業説明会などを通じて、学生との接点を増やし、企業の魅力をアピールしていく必要がある」と指摘しています。

まとめ:2026年卒就活を成功させるために

2026年卒の就職活動は、学生有利の「売り手市場」が続く見込みです。学生は自分の強みを活かせる企業、やりがいを感じられる仕事を見つけるチャンスです。一方で、企業側の採用活動も激化しており、しっかりと準備を進めることが重要です。企業研究はもちろんのこと、自己分析や面接対策など、早めの準備が成功の鍵となるでしょう。