XB-1、再び音速の壁を超える! アメリカ発の超音速旅客機開発企業、ブーム・スーパーソニック社のデモ機「XB-1」が音速突破の瞬間を捉えた貴重な画像がNASAによって公開されました。未来の空の旅を大きく変えるかもしれないこの革新的な技術、一体どのようなものなのでしょうか?
NASAが捉えた音速突破の決定的瞬間!
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2月10日、XB-1はマッハ1(時速約1225km)を超える2度目の超音速飛行に成功。NASAのチームは地上から特殊なシュリーレン撮影法を用いて、XB-1周辺の衝撃波を捉えることに成功しました。ブーム社のCEO、ブレイク・ショール氏はこれを「見えないものを可視化した」と表現しています。この撮影は、XB-1のパイロットがモハベ砂漠上空の指定時刻・指定場所を正確に飛行することで実現しました。太陽を背に音速を超えた瞬間、NASAチームは見事その姿を記録したのです。
特殊技術で捉えた衝撃波、そして静寂
この画像は、地上の望遠鏡に空気の歪みを検知する特殊なフィルターを装着して撮影されました。XB-1が飛行ルートで発する音量データもNASAによって収集され、解析の結果、ソニックブーム(衝撃波)の轟音が地上に到達しなかったことが判明。航空評論家の山田太郎氏(仮名)は「これは超音速旅客機の開発において大きな進歩だ。騒音問題が解決されれば、実用化への道が大きく開けるだろう」と述べています。
超音速旅客機の未来を切り開くXB-1
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XB-1は、ブーム社が開発中の超音速旅客機「オーバーチュア」のデモ機。オーバーチュアは既にアメリカン航空、ユナイテッド航空、日本航空から130件もの注文と予約注文を受けています。1月28日の初飛行成功に続き、今回の音速突破は超音速旅客機の実現に向けた大きな一歩と言えるでしょう。 かつて騒音問題で規制された超音速旅客機が、新たな技術で復活を遂げようとしています。XB-1の成功は、より速く、より快適な空の旅を実現する未来への希望となるでしょう。