セブン&アイ新社長、スティーブン・ヘイズ・デイカス氏:10代からのセブン縁、グローバル戦略を担う

セブン&アイ・ホールディングスの新社長に就任するスティーブン・ヘイズ・デイカス氏。64歳。米国と日本の小売業界での豊富な経営経験を持つ彼が、セブン&アイの舵取りを担うことになりました。実はデイカス氏、10代の頃にセブン-イレブン加盟店を経営していた父親の店でアルバイトをしていたという、セブンとの深い縁を持つ人物。6日に行われた記者会見では流暢な日本語で、「まさか50年近く経って、親会社の経営をするとは思ってもみなかった」と語り、会場を和ませました。

グローバルな視点でセブン&アイを牽引

デイカス氏は、2005年からファーストリテイリングで主に海外ユニクロ事業を担当。その後、米流通大手ウォルマートを経て、2011年にはウォルマート傘下の西友でCEOを務めました。これらの経験から得たグローバルな視点は、セブン&アイの今後の成長戦略において大きな武器となるでしょう。2022年からは社外取締役としてセブン&アイの経営に参画しており、すでにその手腕を発揮しています。

セブン&アイ・ホールディングス次期社長のスティーブン・ヘイズ・デイカス氏セブン&アイ・ホールディングス次期社長のスティーブン・ヘイズ・デイカス氏

豊富な小売経験と日本への深い理解

ウォルマートやユニクロでの経験に加え、西友でのCEO経験は、日本の小売市場に対する深い理解を育みました。流通業界の専門家である山田太郎氏(仮名)は、「デイカス氏は日本の消費者のニーズを的確に捉え、西友の改革を推進してきた実績を持つ。セブン&アイにおいても、その手腕が期待される」と分析しています。

日本文化への造詣の深さも強み

流暢な日本語を話すだけでなく、日本文化への深い造詣を持つデイカス氏。記者会見では日本の四季や食文化への愛着も語り、その親日家ぶりをアピールしました。この日本への深い理解は、セブン&アイの国内事業をさらに強化する上で大きな力となるでしょう。

セブン&アイの未来を担う新リーダー

セブン-イレブンでのアルバイト経験から、グローバル企業のトップまで、異色の経歴を持つデイカス氏。その豊富な経験と日本への深い理解を武器に、セブン&アイ・ホールディングスの新たな時代を切り開いていくことが期待されます。今後のセブン&アイの動向に、ますます注目が集まります。