女性の健康課題に長年取り組んでこられた寬仁親王妃信子さま。乳がん体験や更年期障害支援など、ご自身の経験を基にした活動は、多くの女性に勇気を与えています。この記事では、信子さまの活動内容と、私たちがそこから学べる健康への向き合い方について詳しく解説します。
信子さまと女性の健康支援：メノポーズ協会との深い関わり
公益社団法人「女性の健康とメノポーズ協会」の名誉総裁を務められる信子さま。19年前から同協会と関わりを持ち、女性の健康増進に尽力されてきました。メノポーズ（閉経）に伴う更年期障害をはじめ、様々な健康課題を抱える女性たちへのサポートは、まさに信子さまのライフワークと言えるでしょう。
信子さまの活動の様子
ご自身の更年期障害体験から生まれた「対話士」としての活動
信子さまご自身も更年期障害に悩まされた経験をお持ちです。その経験から、女性ホルモンの重要性について深く学ばれ、同じ悩みを持つ女性たちを支援するために「女性の健康相談対話士」としての活動をスタートされました。2009年頃から7年間、協会で電話相談を受け付け、親身になって相談者の悩みに耳を傾けられました。
東日本大震災被災者への心のケア：揺るぎない支援の継続
協会での対話士活動は終了しましたが、信子さまの支援活動は現在も続いています。東日本大震災の被災者の方々、そして熊本地震の被災者の方々への心のサポートとして、ご自宅で電話相談を受けられています。被災者の心に寄り添い、解決への道を共に探る信子さまの献身的な姿勢は、多くの人々に希望を与えていると言えるでしょう。
乳がん体験を語る：早期発見の重要性と患者自身の意識改革
信子さまは、ご自身の乳がん体験についても公の場で語られています。フォーラムでの講演では、病気への知識を持つこと、自分の体を知ること、そして信頼できる医師（パートナードクター）を持つことの重要性を訴えられました。
ご自身の体験から得た教訓：「まな板の鯉」にならないために
信子さまは、乳がんの検査時に医師の視線がいつもと違うことに気づき、MRI検査を受けた結果、非浸潤がんが見つかったそうです。この経験から、「医者に言われたら、まな板の鯉」という従来の患者像ではなく、自ら積極的に検査を受け、自身の健康管理に責任を持つべきだと提唱されています。
信子さま出席のフォーラムの様子
信子さまの活動から学ぶ：健康と向き合うためのヒント
信子さまの活動は、私たちに健康と向き合うための大切なヒントを与えてくれます。それは、自身の体に関心を持ち、積極的に情報収集を行うこと、そして専門家のアドバイスを適切に受け入れることの重要性です。更年期障害や乳がんに限らず、あらゆる健康課題に対して、信子さまの姿勢は私たちにとって大きな指針となるでしょう。
