ドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)に出演し、“クズっぷり”が話題になったお笑いコンビ「ガッポリ建設」の小堀敏夫さん(57歳)。
ギャンブル好きが高じて所属事務所をクビに。「お金持ちの女性と結婚して芸人を続けたい」と婚活をするも、結婚相談所の会費の未払いなどで退会。弟子の芸人・魔法使い太郎ちゃんに借金したところ、急に「ラーメン屋になりたい」と思いつく。相方の室田稔さんに土下座しながら開業資金として100万円の借金をお願いするが、修行予定だったラーメン屋の初日に遅刻してしまう。その後は頭を丸めて「お寺に出家」。しかし、わずか2日で脱走してしまい、放送は終了した……。
TVer/FODの見逃し配信再生数は、番組史上2番目を記録し、小堀さんは“クズ芸人”として確固たる地位を築いたといっても過言ではない。
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そこで今回は、小堀さんにインタビューを敢行し、全3回にわたってその素顔を紐解いていきたい!(全3回の2回目)
ロック好きな営業マン「落語は聞いたこともなかった」
小堀さんは、そもそも「芸人にはなる予定はなかった」という。一体、どういうことなんだろうか?
「俺はさ、ロックンロールが好きなのよ。ジョン・レノンとか忌野清志郎が好きで」
芸人になる前は一般企業で営業マンとして働き、休日に上野のアメ横までスカジャンを買いにいった小堀さん。その帰り道で迷子になり、たまたま鈴本演芸場が目に入ったそうだ。
「人生で落語なんか聞いたことなかったけど『見てみるか!』と思って」
そこでのちに師匠となる三遊亭圓丈さんが、代表作「悲しみは埼玉に向けて」を披露していた。
「ネタの中に『僕は足立区に住んでいまして』という一文があるんだけど、それに呼ばれた気がしたんだよね(笑)」
ひと通りの演目が終わり、小堀さんは劇場の近くの電話ボックスへ向かった。
「あの頃は携帯もないから、電話ボックスで電話帳を開いて。『東京都足立区』で『三遊亭圓丈』が出てきて、“この人の弟子になろう!”って直感で思った」
なんと、電話帳の足立区のページに「三遊亭圓丈」の屋号で電話番号が載っていたという。