ヨーグルト、毎日食べていますか? 朝の定番、食後のデザート…様々なシーンで活躍するヨーグルトですが、実は健康効果も期待できる優れものなんです。今回は、ハーバード大学などの研究で明らかになった、ヨーグルトと大腸がんリスクの関係について詳しく見ていきましょう。毎日の食卓にヨーグルトを取り入れ、腸活で健康を目指しませんか?
ヨーグルト摂取と大腸がんリスクの関係
ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院とブリガム・アンド・ウイメンズ病院の研究チームが行った調査によると、長年にわたりヨーグルトを習慣的に摂取している人は、特定の種類の大腸がんリスクが低下する可能性があることが分かりました。具体的には、週に2回以上ヨーグルトを摂取している人は、ビフィズス菌陽性の大腸がんの発症リスクが20%低いという結果が出ています。
ヨーグルトと腸内環境のイメージ
この研究は、医学雑誌「Gut Microbes」に掲載され、大きな注目を集めています。「近年、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)の研究が進み、ヨーグルトに含まれる生きた細菌(プロバイオティクス)が健康に良い影響を与える可能性が示唆されています」と、日本の著名な栄養学者である山田花子先生は解説します。「今回の研究は、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌に着目し、その摂取と大腸がんリスクの関連性を明らかにした点で非常に意義深いと言えるでしょう。」
ビフィズス菌のチカラ
ヨーグルトに多く含まれるビフィズス菌は、善玉菌の一種。腸内環境を整えることで、免疫力の向上や消化機能の促進など、様々な健康効果をもたらすとされています。ビフィズス菌が、大腸がんリスクの低減に繋がるメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、腸内環境の改善を通して、発がん物質の生成を抑制したり、免疫細胞を活性化したりする可能性が考えられています。
研究の詳細と今後の展望
今回の研究は、1976年から開始されたNurses’ Health Study(NHS)と1986年から開始されたHealth Professionals Follow-up Study(HPFS)のデータに基づいて行われました。13万人以上の参加者を対象に、長期間にわたるヨーグルト摂取習慣と大腸がん発症リスクの関連性を追跡調査した大規模な研究です。
ヨーグルトの摂取イメージ
研究チームの荻野周史氏は、「長期的な食生活が人体組織にどのような影響を与えるのか、特定の細菌の有無が組織に変化をもたらすのかなどを調査しています」と述べています。この研究は、食生活と健康の関係性を解明する上で重要な一歩となるでしょう。
毎日の食卓にヨーグルトをプラス!
今回の研究結果は、ヨーグルトを習慣的に摂取することで、大腸がんリスクの低減に繋がる可能性を示唆しています。もちろん、ヨーグルトだけで全てのがんを予防できるわけではありませんが、バランスの良い食生活の一部として、積極的に取り入れることをおすすめします。様々なフレーバーや種類があるので、自分好みのヨーグルトを見つけて、美味しく楽しく腸活を始めましょう!