水嶋凛は、「凛」という名前に相応しい人である。その才能が大きな話題になったのが、毎週火曜日よる9時から放送されている『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日)。
第8話にゲスト出演した。斉藤由貴の長女である水嶋が、「瓜二つ」だと注目されたのである。
男性俳優の演技を独自視点で分析するコラムニスト・加賀谷健が、瓜二つ過ぎる水嶋凛の魅力を解説する。
瓜二つが過ぎる斉藤由貴の長女
これはちょっとさすがに似すぎている……。芸能人の子息が顔出しするとき、大抵は「うん、まぁ目元が似てるかな」くらいの控えめ感想が多いのだけれど、斉藤由貴の長女・水嶋凛は瓜二つが過ぎるぞ。
水嶋凛が所属する東宝芸能のホームページにあるプロフィール写真を見て、誰もがそう思うだろう。輪郭、目元、カメラ目線の眼差しひとつ比べてみても、斉藤由貴にピタッと照合される。
「凛」という名前もいい。その響きがストレートに醸す。凛とした雰囲気、空気、それらに含まれるあらゆる要素。水嶋のInstagramでれんげに餃子をのせた投稿(2024年9月4日投稿)があるが、餃子ですら何か凛としたものの構成員であるかのようなのだ。
そこはかとない予感の才能
Instagramには他にも注目すべき投稿がある。絵を描くことが好きな水嶋が、日々の箸休めのような軽やかなタッチで描いた一枚(2025年1月29日投稿)。舞台上なのか、海なのか、抽象的な空間に座り込む女性が、上方に掲げられた大きな星一点を見つめている。
何というわけでもなく、ふとインスピレーションを得て自らのイマジネーションを掬い上げ、一枚の絵に記録しておこうとする彼女の夢の世界がそこにある。キャプションには「絵本作ってみたいな」とあるが、その絵本作りを含めて、夢がもうすぐ目の前にパッと花開こうとする、そこはかとない予感。
そう、「予感」。斉藤由貴の3rdアルバム『チャイム』に収録された人気曲のタイトルである。さまざまな分野においてタレント(才能)をのぞかせる水嶋が、2022年に開設したYouTubeチャンネルで、この曲をカバーしている。