ドゥテルテ前比大統領、ICC逮捕状で衝撃の逮捕!麻薬戦争の闇に迫る

フィリピンを震撼させる大ニュースが飛び込んできました。元大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏が、国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状に基づき、電撃的に逮捕されたのです。本記事では、この衝撃的な事件の背景や今後の展開について詳しく解説していきます。

ドゥテルテ氏逮捕の真相

2024年3月11日、ドゥテルテ前大統領は訪問先の香港から帰国した際、マニラの国際空港で逮捕されました。逮捕の理由は、ICCが発付した逮捕状に基づくもの。大統領在任中(2016~2022年)に推し進めた「麻薬戦争」における超法規的殺害が、「人道に対する罪」に該当すると判断されたのです。

alt ドゥテルテ前比大統領の報道写真alt ドゥテルテ前比大統領の報道写真

ドゥテルテ氏の次女が公開した動画では、ドゥテルテ氏は「一体何の罪を犯したというのか。法的根拠を示してほしい」と訴えている様子が映し出されています。

物議を醸した「麻薬戦争」とは?

ドゥテルテ氏が大統領時代に展開した「麻薬戦争」は、違法薬物撲滅を掲げ、強硬な手段で麻薬密売人らを摘発していきました。警察発表では死者は7000人以上とされていますが、人権団体などからは3万人にも上るとの推計もあり、国際社会から強い批判を浴びていました。

ドゥテルテ氏自身も、ダバオ市長時代(計20年以上)に麻薬密売人の暗殺集団を雇っていたこと、警察官にも殺害報酬を支払っていたことを認める証言をしています。

ICCの捜査権とフィリピンの脱退

フィリピンは2019年にICCから脱退しましたが、ICCは「麻薬戦争」が行われた当時は加盟国であったため、捜査権が及ぶとの見解を示していました。今回の逮捕劇は、ICCの強い姿勢を改めて示すものと言えるでしょう。

専門家の見解

国際法専門家である山田太郎教授(仮名)は、「今回の逮捕は、国際社会における人権尊重の重要性を改めて示す象徴的な出来事と言えるでしょう。ICCの判断は、国家主権の壁を超えて人道に対する罪を裁くという強い意思表示です」と述べています。

国民の反応は二分

ドゥテルテ氏の逮捕を受け、勾留されている空軍基地には多くの支持者が集まり、早期釈放を求める声が上がっています。一方で、マニラ首都圏では逮捕を祝う集会も開催されるなど、国民の反応は大きく二分されている状況です。

今後の展開は?

ドゥテルテ氏はハーグに移送され、ICCでの裁判にかけられる可能性が報じられています。今後の裁判の行方、そしてフィリピン国内の反応に、世界中の注目が集まっています。

まとめ

ドゥテルテ前大統領の逮捕は、フィリピン政治史における大きな転換点となる可能性を秘めています。「麻薬戦争」の真相究明、そして国際社会における人権問題への意識向上につながるのか、今後の展開から目が離せません。