兵庫県議会に突如誕生した新会派「躍動の会」。NHK党への情報漏洩問題で維新の会を除名処分を受けた3人の県議で構成されるこの会派は、斎藤知事の政策を支持する姿勢を鮮明に打ち出しています。果たして、この新たな動きは兵庫県政にどのような変化をもたらすのでしょうか?橋下徹氏も独自の視点から「真の民意」について言及し、今後の動向が注目されます。
斎藤知事スローガンを冠した「躍動の会」とは?
兵庫県議 増山氏
2023年3月10日、兵庫県議会に新会派「躍動の会」が設立されました。この「躍動」という言葉、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。実はこれ、斎藤知事が知事選で使用したキャッチコピー「兵庫の躍動を止めない」と同一のもの。躍動の会設立の背景には、斎藤知事への明確な支持があるようです。関西テレビのインタビューに対し、増山県議は維新の会が斎藤県政への支持を明確に示していないため、躍動の会として積極的に支援していくと述べています。
斎藤知事の選挙ポスター
斎藤知事の反応は?
一方、斎藤知事自身は躍動の会との連携については明言を避けています。「今のところ具体的に何かというのはない」としながらも、「政策の議論を深めたい」との意向を示しており、今後の関係性に注目が集まります。政治評論家の山田一郎氏(仮名)は、「知事としては特定会派との連携を強調することで中立性を損なうことを避けたい狙いがあるのではないか」と分析しています。
橋下氏、議会解散を提言
増山県議
躍動の会設立に伴い、増山県議は橋下徹氏に政界復帰を呼びかける一幕も。これに対し橋下氏は、増山県議の斎藤知事への揺るぎない支持を評価しつつも、自身の政界復帰については否定的な見解を示しました。
橋下徹氏
「真の民意」とは何か?
橋下氏は、斎藤知事の民意の得方が「邪道」であったと指摘。議会と知事の対立を解消し、真の民意を得るためには、知事による議会解散が必要だと主張しました。「不信任決議を受けた知事は、辞職するか、議会を解散して民意を問うべきだ」と持論を展開。地方自治のあり方について、改めて議論を投げかけました。 地方自治法に詳しい佐藤恵子弁護士(仮名)は、「橋下氏の主張は、議会と首長の緊張関係を改めて認識させる重要な視点だ」とコメントしています。
躍動の会の今後、そして斎藤知事の対応に注目が集まります。兵庫県政の行方は、いかに?