自民党の西田昌司参院議員は12日の参院議員総会で、石破茂首相を交代させるべきだと訴えた。「今の体制では参院選を戦えない。党総裁選を実施し、新たなリーダーを選び直さないといけない」と発言した。総会は報道陣に非公開で、出席者が明らかにした。
西田氏は総会後、記者団の取材に応じ「昨年の衆院選で負け、国民の審判は出ている。もう一度選挙の看板になることはあり得ない」と述べた。参院で審議中の2025年度予算案の成立までは首相を支えるとしながら、その後に総裁選を実施すべきだと主張した。高市早苗前経済安全保障担当相が新総裁の有力候補になるとの認識も示した。
青山繁晴参院議員はニッポン放送のラジオ番組で、首相の高額療養費制度を巡る方針転換を批判し「一定の政治責任を取らざるを得ない」と強調した。
旧安倍派の西田氏は参院当選3回。京都選挙区選出で、夏の参院選で改選を迎える。青山氏は比例代表選出で参院当選2回。国会議員の党員獲得数が3年連続1位となっている。