「お金がなくて、夕飯は白米と醤油だけ」「ゴミ捨て場から拾った洋服を着ていた」元CA・松尾知枝(44)が明かす、幼少期に経験した“極貧生活”


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 そんなきらびやかな経歴を持つ松尾さんだが幼少期は傷んだご飯を食べ、ゴミから拾った服を着るという超極貧生活を送っていた。そこから彼女はどうやって這い上がったのか。波乱万丈の人生を聞いた。(全3回の1回目/ 2回目 に続く)

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晩御飯は白米に醤油だけ…幼少期の極貧生活

松尾知枝さん(以下、松尾) 新聞配達員をしていた父が、稼いだお金を全部酒とギャンブルに使っていて、いつもお金がありませんでした。晩御飯は白米に醤油だけで。しかもそのご飯が傷んでいて、おかずもなかったです。

 東京の板橋区に住んでいたんですが、家にはお風呂がなく、銭湯に行っていました。ただお金がないので毎日ではなく週3回。服も母がゴミ置き場から拾ってきたものでした。学校の友達からはバイ菌扱いされたりもしました。

機嫌が悪くなった母親から叩かれるようになり…

松尾 基本はとっても穏やかな性格でした。むしろコミュニケーション下手で、あまり人と接するのが得意ではなくて。その分お酒に走ったのかなって思います。ただ父は母のことが本当に好きで、酔っ払うと母との楽しかった思い出とかをのろけていました。

――お母さんはどんな方だったんですか?

松尾 もともとは陽気な性格で、絵を描いたり、料理が好きだったり普通の優しい母だったと思います。でも貧しさもあり精神的な疾患となって、徐々に整理整頓もできなくなりました。幻覚や幻聴も多くなっていって「給食費を払うからお金をちょうだい」とお願いすると、機嫌が悪くなって叩かれたりしていました。

――周りの大人は助けてくれなかったんでしょうか。

松尾 なかったです。学校の先生が家庭訪問で来て、足の踏み場もないほど衣類や物が散らばって荒れた部屋を見たり、母とも会話をして、受け答えが正常じゃないことには気づいたはずなんですが、児童相談所などに相談はなかったですね。今だったら報告にあげないといけない問題だったんじゃないかなって思います。



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