《親子盃を交わして…》沖縄の指定暴力団・旭琉會「襲名式」に潜入 古い慣習を守る儀式の一部始終、警察キャリアも激高した沖縄ヤクザの暴力性とは


【独占写真】盃儀式の内部に潜入! 壁一面の書き上げ、祭壇には豪華なお供物 糸数会長が盃を呑み干した瞬間

〈県警は捜査員ら数十人態勢で付近一帯の警戒にあたり、解散までの数時間、周囲は緊張が走った〉(2月9日付、琉球新報)

 地元紙はそう強調するが、800坪を誇る敷地には高級車が押しよせ祝賀ムード一色だ。

 14年前……2011年11月の初代富永清会長就任及び親子盃は、新生旭琉會の発足式でもあった。骨肉の抗争を繰り広げてきた四代目旭琉会と沖縄旭琉会が一本化するため厳重な警戒で150人の機動隊員が動員された。加えて暴排条例で会場が借りられなくなり、急遽幹部の自宅でゲリラ的かつ深夜に開催されため物々しい空気だった。警察は煌々とサーチライトを焚き、幹部や組員に入念なボディチェックを行なった。

 今回の二代目体制発足に特別な事情はないが、跡目継承は組織最大の懸案事項である。代紋頭と呼ばれるトップは絶対権力者で、「親分がいえば黒いカラスが白くなる」世界なので権力闘争が起きやすい。

「だから旭琉會は初代の富永会長が逝去してから代表職を新設し、5年間跡目を決めなかったのだろう。その間入念に根回しし、徹底的に調整したに違いない」

 友好団体幹部はそう解説する。旭琉會幹部に訊くとこう返答があった。

「ヤクザにとっていっそう厳しい時代が来る。トップになって私腹を肥やそうとする人間ではなく、なにかあれば手弁当で組織に貢献する人間でなければならない。それに力を持った一派の意向が筋になるなら、親分連中は『殺せ』しか言わなくなる。果たしてそれでいいのかとゆっくり話し合った」



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