北九州市新築マンションでゴキブリ大量発生!欠陥住宅との関連は?住民と販売会社の対立激化

新築マンションを購入した喜びも束の間、大量のゴキブリ発生という悪夢のような事態に直面した住民たち。今回は、北九州市門司区の新築マンションで起きたゴキブリ大量発生事件と、欠陥住宅疑惑をめぐる住民と販売会社の対立について詳しく解説します。

ゴキブリ発生の原因は?欠陥住宅の可能性も?

2022年5月に完成した北九州市門司区の12階建てマンション。2LDK~4LDKの42世帯が入居するこのマンションで、完成直後から共用部で大量のゴキブリの死骸が発見されるようになりました。住民からの報告によると、2022年6月から9月にかけて191匹、2023年の同時期には221匹ものゴキブリの死骸が確認されたとのこと。さらに、居住部でも生きたゴキブリが目撃されており、特に上層階での発生が多いという報告も上がっています。

ゴキブリが発生したマンションの様子ゴキブリが発生したマンションの様子

住民たちは、マンションの構造上の欠陥がゴキブリ発生の原因ではないかと疑念を抱き、販売会社に説明を求めています。マンションにはひび割れや水漏れといった問題も発生しており、これらの欠陥がゴキブリの温床になっている可能性も指摘されています。

住民と販売会社の対立激化、調停へ

ゴキブリ問題を受け、住民で構成される管理組合は2023年8月、販売会社に対して住民説明会の開催などを求める調停を小倉簡裁に申し立てました。一方、販売会社も同年9月、管理組合に対し、共用部に問題がないことの確認を求める調停を申し立て、事態は泥沼化しています。販売会社側は、「ゴキブリの発生は建物の構造上の不備によるものではない」「ひび割れもコンクリートの構造上発生しうるもの」と主張し、欠陥や瑕疵を否定しています。

専門家による調査で新たな事実が明らかに

2025年3月15日、管理組合が独自に依頼した日本建築検査研究所による調査結果が報告されました。24世帯の住民約30人が出席した説明会で、研究所は、マンションのひび割れについて「コンクリートはひび割れる性質があるので計画的にひび割れを起こす場所を図面上は設定しているが、何もしていない」と指摘。この調査結果は、住民側の主張を裏付けるものとなり、販売会社への不信感をさらに高める結果となりました。

マンション住民への説明会の様子マンション住民への説明会の様子

今後の展開は?

ゴキブリ大量発生の原因究明と責任の所在をめぐり、住民と販売会社の対立は深まるばかりです。今後の調停や裁判の行方、そして住民たちの生活への影響が懸念されます。jp24h.comでは、引き続きこの問題の進展を注視し、最新情報をお届けしていきます。