独島表記問題:タイ航空、シンガポール航空で「リアンクール岩礁」と誤表記、徐坰徳教授が指摘

韓国と日本の間で領有権問題が続く竹島(韓国名:独島)。この度、タイ航空やシンガポール航空などの東南アジア系航空会社が機内モニターの地図で、独島を「リアンクール岩礁」と誤表記していることが明らかになり、波紋を広げている。誠信女子大学の徐坰徳教授が自身のFacebookでこの問題を指摘し、是正を求める動きを見せている。

東南アジア系航空会社における独島表記問題

徐教授は、タイ航空やシンガポール航空の機内モニターで提供されている地図サービスにおいて、独島が「リアンクール岩礁」と表記されていることを発見した。「リアンクール岩礁」という名称は、独島を発見したフランスの捕鯨船「リアンクール号」に由来するもので、日本の主張に基づく表記である。韓国では「独島」、日本では「竹島」と表記されているこの島を、国際的には中立的な名称を用いるべきだという意見もある一方で、韓国側は「リアンクール岩礁」という表記は日本の領有権主張を暗に支持するものだと反発している。

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グーグルマップにおける独島表記問題

徐教授は、グーグルマップにおける独島の表記についても問題視している。韓国では「独島」、日本では「竹島」と表記される一方、韓国と日本以外の国で検索すると「リアンクール岩礁」と表示されることが多い。世界的に広く利用されているグーグルマップにおいて、このような表記がされていることは、国際社会における独島問題の認識に影響を与える可能性がある。旅行者やビジネスパーソンなど、多くの人々がグーグルマップを利用していることを考えると、正確な情報提供が求められる。

徐教授の主張と今後の展望

徐教授は、東南アジア系航空会社とグーグルマップに対し、独島の表記を是正するよう求めている。彼は、多くの旅行客が利用する航空会社や、世界中で利用されているグーグルマップが、誤った表記を続けることは、国際社会における独島問題の理解を歪める可能性があると懸念している。今後、徐教授は航空会社への抗議メールを送付するなど、積極的な行動を起こす意向を示している。

韓国料理研究家のパク・ミン氏(仮名)は、「独島は韓国にとって歴史的にも文化的にも重要な島であり、その表記は非常にデリケートな問題です。正確な情報発信が重要です」と語る。

今回の問題は、独島をめぐる日韓の対立を改めて浮き彫りにするものであり、今後の動向が注目される。

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東南アジア系航空会社やグーグルマップが、今後どのように対応するのか、国際社会の反応も含め、引き続き注視していく必要がある。