【医師が解説】うつ病の初期症状を見逃すな!兆候と対策を徹底解説

日本では、残念ながら自殺を選ぶ方が後を絶たず、その背景にはうつ病の存在が大きく関わっています。厚生労働省の報告によると、生涯でうつ病になる確率は6.5〜7.5%とされ、潜在的なうつ病も含めると、5人に1人が心の問題を抱えていると言われています。つまり、うつ病は誰にでも起こりうる身近な病気なのです。

本記事では、うつ病経験を持つ精神科医の知見を元に、うつ病の初期症状や兆候、そして具体的な対策について分かりやすく解説します。早期発見、早期治療が重要なうつ病だからこそ、ご自身や周りの方のために、ぜひ最後までお読みください。

うつ病の初期症状:気づきにくい兆候を見逃さないために

「なんとなく体調が悪い」「少し疲れているだけ」と感じて、ついつい見過ごしてしまいがちな体の不調。実は、これらがうつ病の初期症状である可能性があります。

うつ病の始まりは、専門医でも判断が難しい場合があります。多くの場合、発症後に「あれがサインだったのか」と振り返って初めて気づくことが多いのです。

経験者が語る!具体的な初期症状とは?

私自身も精神科医として、うつ病を経験しました。その時の初期症状の一つは、「テレビのニュースが見られなくなった」ことでした。良いニュースですら、見るのが辛く感じてしまったのです。タクシーの車内広告も苦痛で、運転手さんに消してもらったこともあります。

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健康な時には意識していませんでしたが、私たちは毎日膨大な情報にさらされています。自分が立ち止まっている間にも、社会は猛スピードで進んでいきます。このギャップに気づき、ついていけない自分自身を責めるようになってしまいました。

今振り返ると、「そこまで深刻に考える必要はなかった」と思えますが、当時は冷静な判断ができなくなっていたのです。

うつ病かも?と感じたら:焦らず、マイペースで

周りに置いていかれる不安は、焦りや苦痛を生み出します。しかし、焦る必要はありません。ご自身のペースで、ゆっくりと進んでいくことが大切です。

具体的な対策:情報との距離感を調整する

情報過多の現代社会では、情報の取捨選択が重要です。ニュースやSNSなど、ネガティブな情報に触れる時間を制限してみましょう。

著名なメンタルヘルス専門家である田中先生(仮名)は、「デジタルデトックスを取り入れることで、心の健康を保つことができる」と提唱しています。

日常生活の中でできる簡単なデジタルデトックスとしては、寝る前のスマホの使用を控える、週末はSNSを見ない時間を作るなどが挙げられます。

まとめ:早期発見・早期治療でうつ病を克服しよう

うつ病は、早期発見・早期治療が非常に重要です。「もしかしたら…」と感じたら、一人で抱え込まず、専門機関に相談してみましょう。

心の不調を感じたら、風邪を引いた時と同じように、気軽に医療機関を受診できる社会を目指していく必要があります。

この記事が、うつ病の理解を深め、早期発見・早期治療の一助となれば幸いです。ぜひ、ご自身の体験や感想をコメント欄で共有してください。また、周りの方にもこの記事をシェアしていただけると嬉しいです。jp24h.comでは、他にも様々な健康情報や生活に役立つ情報を発信しています。ぜひ、他の記事もご覧ください。