ロシア有力紙コメルサントによると、ロシアのプーチン大統領は18日に開かれた経済関連の非公開会合で、ウクライナ和平交渉を巡り、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東・南部4州とクリミアが仮にロシア領と認められれば、オデーサなど別の地域の領有権は求めないと語った。交渉でのプーチン政権の主張とみられ、注目される。
会合は、プーチン氏と米国のトランプ大統領との電話会談直前に行われたもので、同紙が複数の参加者の証言を基に報じた。
報道によると、プーチン氏は、ウクライナは当初、クリミアの領有権について露側と協議し、ロシア領と認めれば「流血を最小限に抑える」機会があったが、ウクライナが協議を拒否したと主張。現在の交渉では、2014年と22年にそれぞれ一方的に併合したクリミアと4州をロシア領と承認することが議論の焦点になっているとも語ったという。