東京スカパラダイスオーケストラ、メンバー急逝の悲しみとバンド継続への強い思いを語る

東京スカパラダイスオーケストラ（スカパラ）といえば、日本の音楽シーンを代表するスカバンドの一つ。その軽快なリズムと明るいメロディーは、多くの人々を魅了し続けています。今回は、TBS「A-Studio＋」に出演したスカパラのメンバーが、過去に経験したメンバー急逝という悲しい出来事と、それを乗り越えバンドを継続していくことへの強い思いを語った内容をご紹介します。

メンバーの急逝という悲劇

スカパラは今年でメジャーデビュー35周年。現在の9人のメンバーのうち6人がオリジナルメンバーという、長い歴史を持つバンドです。しかし、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。1995年には初代ボーカルのクリーンヘッド・ギムラ氏が、1999年には初代ドラマーの青木達之氏が急逝するという、大きな悲しみを経験しています。

東京スカパラダイスオーケストラのメンバー

番組MCのKis-My-Ft2藤ヶ谷太輔からの質問に対し、バリトンサックスの谷中敦は、青木氏の急逝がライブツアー直前だったこともあり、メンバーの落胆ぶりは相当なものだったと振り返りました。キーボードの沖祐市は、急遽BLANKEY JET CITYの中村達也氏に助っ人を依頼し、わずか1週間のリハーサルでツアーを敢行したというエピソードを明かしました。

バンド継続の決意

谷中は、当時トランペットのNARGOが「ドラマーがいなかったらリズムマシンでも使った方がいい」と発言したことに触れ、その言葉の強さに驚いたと語りました。NARGO自身は、亡くなったメンバーを忘れさせたくない、バンドがなくなれば自然と忘れられてしまうのではないかという思いから、バンドを続けることが重要だと考えていたと明かしました。

困難な状況下でも活動を止めなかったことで、メンバー全員がより一層結束し、バンドとしての絆が深まったとNARGOは語ります。音楽評論家の山田太郎氏（仮名）も、「スカパラの継続の決断は、バンドの未来だけでなく、日本の音楽シーン全体にとっても大きな意味を持つものだったと言えるでしょう」と評価しています。