韓国代表、ヨルダン戦もドロー…W杯出場に暗雲、サポーター落胆

2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア3次予選で、韓国代表はホームでヨルダンと1-1で引き分け、W杯出場に暗雲が立ち込めています。高陽でのオマーン戦に続くまさかのドローで、サポーターからは落胆の声が上がっています。

序盤のリードを守れず、痛恨のドロー

水原W杯競技場で行われたヨルダン戦。前半5分、孫興慜選手のCKから李在成選手が先制ゴールを決め、幸先の良いスタートを切りました。4万人を超える大観衆の声援がスタジアムを包み、勝利への期待が高まりました。

韓国代表の孫興慜選手韓国代表の孫興慜選手

しかし、前半30分、ヨルダンのマフムド・アルマルディ選手に同点ゴールを許してしまいます。朴鎔宇選手のボールロストから生まれた失点で、韓国は流れを失ってしまいました。

洪明甫監督の采配にも疑問符

後半、洪明甫監督は李東景選手、黄仁範選手、そしてAマッチデビューの梁民赫選手を投入するも、流れを変えることはできませんでした。ヨルダンの堅い守備を崩せず、決定機を作るのに苦戦しました。「特定の選手に依存するサッカー」という批判を払拭する機会でしたが、戦術的な柔軟性を見せることはできなかったと言えるでしょう。 スポーツジャーナリストの加藤氏は「金玟哉選手の不在が守備に大きな影響を与えているのは明らかだ。代役選手の奮起が必要だ。」と指摘しています。

W杯出場へ正念場

これで韓国は4勝4分けとなり、B組1位を維持していますが、ヨルダンとの勝ち点差はわずか3。残る2試合の結果次第では、W杯出場が危ぶまれる状況です。

韓国代表を率いる洪明甫監督韓国代表を率いる洪明甫監督

6月5日のイラク戦、6月10日のクウェート戦は、韓国にとって正念場となります。FIFAランキング23位の韓国としては、格下相手にまさかの連続ドロー。ホームで勝ち点を落とすことは許されません。元日本代表監督の岡田武史氏は、「韓国はアジアの強豪だが、最近は苦戦している印象だ。精神的な立て直しが急務だろう。」と分析しています。

サポーターの期待を裏切る結果に

「1986に始まった夢、11th KOREA、2026に行こう」というサポーターの熱いメッセージもむなしく、試合は1-1のドロー。スタジアムに詰めかけたサポーターからは、落胆の声が漏れていました。韓国代表は、この苦境を乗り越え、W杯出場への道を切り開くことができるのでしょうか。今後の戦いに注目が集まります。