相互関税「米が修正」 上乗せ適用は事務処理ミス 赤沢氏


【写真】日米関税交渉の合意を伝える米政府の投稿

 日本との合意と異なる内容で適用されたことは米政府の事務手続きのミスによるものだったと指摘した。合意よりも多く支払われた分については、7日にさかのぼって還付されるという。

 赤沢氏は7日、ラトニック商務長官、ベセント財務長官とそれぞれ会談。協議では合意の早期履行を求め、修正と同じタイミングで自動車関税を引き下げるための大統領令を発出することも米側に確認した。

 日本政府によると、従来の関税が15%以上のものには相互関税を上乗せせず、15%未満の品目は一律15%とすることで合意していた。だが、7日からは一律で15%が上乗せされた。

 赤沢氏は「米国内部の事務処理に当たって、合意に沿わない内容の大統領令が発出され、適用が開始されたことは極めて遺憾だ」と強調。米閣僚も「手続きは遺憾だった」との認識を示したという。

 実施時期については明言せず、「半年、1年ということはない。常識的な範囲で米側が対応する」と語り、米政府の判断を待つ考えを示した。ただ、27.5%の自動車関税によって企業への影響が積み重なっているとして、「一刻も早く15%を実現してほしい」と訴えた。 



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