全国高校野球選手権大会の舞台裏で、広陵高校野球部を巡る暴力問題が注目を集めています。TBS系「THE TIME,」の「ニュース関心度ランキング」で4位にランクインするほどの高い関心を集める中、中井哲之監督は試合前に現在の心境を明かしました。
ニュース関心度ランキング上位に:高野連の処分と背景
8日放送のTBS系「THE TIME,」では、番組公式LINEを通じた視聴者の「ニュース関心度ランキング」で、「広陵高校 暴力行為に野球部監督がコメント」が4位に浮上したと報じられました。この日は4万5652人がニュースを選択し、関心の高さを示しました。
事の発端は今年1月。当時2年生の部員4人が1年生の部員1人に対し、胸ぐらをつかんだり、頬を叩いたりする暴力行為があったとされます。被害を受けた1年生はその後転校。学校側は2月に日本高野連に事態を報告し、高野連は今年3月、広陵高校に対し厳重注意処分を下しましたが、甲子園出場に関しては変更はないとの判断を示していました。
中井監督の試合前コメント:「反省すべきは反省」
第107回全国高校野球選手権大会第3日、北北海道代表の旭川志峯との1回戦を前に、広陵高校の中井哲之監督が取材に応じました。監督は「今は頑張るしかない。反省すべきは反省してきてこの大会を迎えていますので。目の前の試合を全力でプレーするだけです」と、複雑な胸中を吐露しました。
甲子園出場中の広陵高校野球部、中井哲之監督が厳しい表情で取材に応じる様子
読売新聞が報じた「別の暴力問題」:第三者委員会の設置
さらに、今回の件とは別に、読売新聞が「1月の暴力行為とは別の件で第三者委員会を設置して調査している」と報じていることも番組内で伝えられました。これは、昨年3月に元部員から監督、コーチ、一部部員による暴力行為があったとの申告があり、学校側は関係者からの聞き取り調査を行いましたが、当初は事案を確認できなかったとしていました。しかし、元部員の保護者からの要望を受け、今年6月に第三者委員会を設置し、現在も調査が進められているとのことです。
暴力問題に揺れる中での甲子園初戦突破
相次ぐ暴力問題に揺れる中、広陵高校は甲子園の舞台で旭川志峯を3―1で下し、見事初戦を突破しました。チームは勝利を収めましたが、部内で明らかになった暴力問題、そして新たに浮上した疑惑の調査など、課題は山積しており、今後の動向が注目されます。
広陵高校野球部の暴力問題は、全国高校野球選手権大会という大きな舞台で戦うチームに重くのしかかり、その対応と解決が引き続き求められています。
参考文献:
- 報知新聞社