福岡市議会で、議員の居眠り問題が注目を集めています。2025年3月26日に閉会した2・3月定例会において、当選1回の若手市議が居眠りする議員を厳しく批判する一幕がありました。jp24h.comでは、この問題について深く掘り下げ、背景や今後の展望を探ります。
市民からの厳しい声、子供たちの目にも…
今回の問題は、本会議での坂口嘉政市議(32歳、無所属)の発言から始まりました。坂口氏は、傍聴に訪れた小学生の保護者から受け取ったという声を紹介。「子供が『寝ている人多いね』と数えていました」「議員さんは寝ていてもお金をもらえるんですね」という、子供たちの率直な疑問と、保護者の怒りが込められた言葉でした。
福岡市議会の様子
この声に触発された坂口氏は、自身も委員会で居眠りする議員を目撃したと証言。1兆1000億円を超える市の予算案審議中に居眠りをすることの重大さを訴え、「納税者一人ひとりの顔を浮かべれば、審議中に居眠りなど考えられないはず」と主張しました。
常習的な居眠りに市民の信頼は失墜
坂口氏はさらに、「常習的に居眠りをしている議員が『市民のため』と叫んでも、言葉の重みも説得力も感じない」と痛烈に批判。議場にいた約60人の市議は、この発言を黙って聞いていたといいます。
日本の政治には「しがらみ」という言葉がありますが、議員の居眠りは、市民との間に大きな「しがらみ」を生み出してしまいます。市民の声に耳を傾け、真剣に市政に取り組む姿勢こそが、政治家には求められています。
メディアも注目、今後の市議会改革に期待
この問題は、各メディアでも大きく取り上げられました。記者も市議会を取材する中で、居眠りをする議員を目撃したと証言しています。内閣府での勤務経験を持つ坂口氏は、「国会議員でも居眠りする人はいた。市議になり、市民の代表として見過ごしてはいけないと思った」と語っています。
行政学の専門家である山田教授(仮名)は、「議員の居眠りは、議会制民主主義の根幹を揺るがす重大な問題だ。市民の信頼を取り戻すためには、議会改革が必要不可欠である」と指摘しています。
今回の坂口氏の発言は、福岡市議会にとって大きな転換点となる可能性があります。市民の声を真摯に受け止め、議会改革を進めることで、より良い市政の実現が期待されます。
福岡市議会の今後の動向に注目が集まります。jp24h.comでは、引き続きこの問題を追跡し、最新情報をお届けしていきます。