国民民主党の幹事長、榛葉賀津也氏(57)の人気が急上昇中だという。国民民主といえば代表の玉木雄一郎氏の党というイメージが強いが、玉木氏が不倫問題で役職停止処分になると、榛葉氏が前面に立ち、露出が増えたことで存在感が増したようだ。党にとってはまさに「けがの功名」。聞けば無類のプロレス好きで、酒をこよなく愛し、5頭のヤギを飼っているという。これだけでもおもしろ要素満載だが、最近は“榛葉推し”の女子が増えているのだという。本当か?
「玉木さんが役職停止になって逆によかったんじゃないですか。これまで、玉木さんだけの『一枚看板』の党と言われていたのが、二枚、三枚、四枚と看板が増えて、他の人たちが目立つようになってきましたから」
2月24日、JR千葉駅前で開かれた榛葉氏の街頭演説が終了した後、同党の市議がそう語った。
「二枚目の看板」というのが榛葉氏のことだという。
玉木氏が役職停止で代表としての活動ができずにいた分、幹事長である榛葉氏の会見が目立ったことはたしかである。とはいえ、「二枚目」といえるほど知名度が上がったかというと、正直そこまでだろうか、という印象ではあった。
しかし、それを意識せざるを得ない光景をその後、何度か目にすることになった。
■「榛葉さんのうちわを持った追っかけが」
この日、街頭演説が終わった榛葉幹事長に、他県から来たという若い女性たちが近寄り、ツーショット写真を撮らせてほしいとお願いしていたのだ。
同党の千葉県連の事務局関係者が、こう言う。
「榛葉さんの街頭演説に集まった聴衆は昨年の倍以上でした。きょうは、宮城県など他県からも榛葉さんの追っかけの方が、榛葉さんのうちわを持ってやって来てましたよ」
たしかに、そんな2人組の女性を見かけた。熱心に榛葉氏に自分のことを語って、聞いてもらっていた。
3月14日、榛葉氏は静岡市議選候補者の応援に駆けつけていた。静岡は榛葉氏の地元でもある。 街頭演説や静岡駅までの道中を密着取材した。