兵庫県政を揺るがすSNS炎上騒動:高見姫路市議、辞職勧告も拒否の姿勢

兵庫県では、斎藤元彦知事のパワーハラスメント問題に加え、知事選で斎藤氏を支持した陣営関係者の問題行動が波紋を広げています。今回は、SNSでの過激な発言で辞職勧告決議を受けた姫路市議会議員、高見千咲氏(30)の騒動に焦点を当て、その背景や今後の展開を探ります。

姫路市議会、高見市議に辞職勧告決議

3月26日、姫路市議会は高見千咲市議に対し、辞職勧告決議を可決しました。これは、高見氏の度重なるSNSでの問題発言が、議員としての品位を損なうものと判断されたためです。高見氏は自身のX(旧Twitter)で「間違ったことは一切していない」と主張し、辞職勧告を拒否する姿勢を見せています。

高見議員と斎藤知事高見議員と斎藤知事

SNS炎上の発端:故・竹内元県議への誹謗中傷と県警批判

高見氏のSNS炎上の発端は、昨年11月の知事選に遡ります。斎藤知事を支持する立花孝志NHK党党首らが、知事選における疑惑を「でっち上げ」と主張し、調査特別委員会(百条委)メンバーだった故・竹内英明元県議を“黒幕”と名指ししました。これにより、竹内氏はSNSで激しい誹謗中傷を受け、辞職後に急逝。この出来事をきっかけに、高見氏は兵庫県警の対応を批判する投稿をXに繰り返し、炎上へと発展しました。

高見市議の発言と県警の反応

立花党首が「竹内氏は逮捕される予定だった」と発言したことを受け、兵庫県警本部長はこれを「全くの事実無根」と否定。すると高見氏は「兵庫県警内部では特定候補の応援をするよう通達されていたと聞いた」とXに投稿。この発言は、県警の政治的中立性を疑わせる内容であり、大きな波紋を呼びました。県警は高見氏に削除と訂正を要請しましたが、高見氏は「認めるわけないやろw」と挑発的な投稿で返し、事態をさらに悪化させました。

市議会による調査と辞職勧告への流れ

高見氏の度重なる問題発言を受け、姫路市議会は政治倫理審査会を設置。高見氏の行為を調査した結果、「倫理観が欠落した投稿で社会に不安感を与えている」「自分自身を正当化して自己満足に陥っている」などの厳しい意見が相次ぎました。最終的に、審査会は全会一致で高見氏の行為を政治倫理条例違反と認定し、辞職勧告を相当とする報告書をまとめました。

高見市議の反論と今後の展望

高見氏は審査会の報告書に対し、「個人的な主観で進められ、事実関係は全く審査されていない」と反論し、辞職勧告に応じる姿勢を見せていません。政治アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「高見氏の行動は、地方議会におけるSNS利用のあり方、そして議員としての責任を改めて問うものと言えるでしょう。今後の動向が注目されます」と述べています。高見氏の辞職拒否により、この騒動は今後も尾を引きそうです。

騒動の背景:斎藤知事を取り巻く疑惑と支持者たちの動き

この一連の騒動は、斎藤知事自身のパワーハラスメント問題、そして知事選における疑惑をめぐる支持者たちの過剰な擁護とも密接に関連しています。政治的な思惑も絡み合い、事態は複雑化していると言えるでしょう。今後の展開によっては、兵庫県政全体への影響も懸念されます。