韓国の人気女優ソン・イェジンが、ソウル江南駅近くの好立地に25億円もの巨額を投じて購入したビルが、完成後半年以上経っても入居者ゼロの状況に陥っていることが明らかになりました。今回は、この衝撃的なニュースの背景や今後の展望について詳しく解説します。
なぜ空室?経済低迷の影響でテナント探し難航
ウェブバラエティ番組「キム・グラショー」に出演した不動産経済研究所のキム・インマン代表によると、近年の景気低迷がテナント誘致を困難にしている大きな要因とのこと。人気女優のソン・イェジンといえども、この厳しい経済状況からは逃れられないようです。
ソン・イェジンが購入したビルは、地下鉄2号線江南駅至近という好立地。2022年8月に約25億円で取得した土地に、地下1階・地上5階建ての商業ビルを新築。2023年6月の竣工を目指して建設が進められました。
ソン・イェジンのビルのイメージ
しかし、完成後半年以上が経過した現在も、テナントは見つからず空室の状態が続いています。江南駅周辺の商業圏に適したテナントを募集中とのことですが、今後の見通しは不透明です。
新築ビルオーナーの苦悩:建築費の高騰と賃料のジレンマ
キム代表は、新築ビルオーナーが直面する苦悩についても言及しています。中古ビルと異なり、新築ビルは高額な建築費がかかります。ソン・イェジンのビルも、約25億円もの建築費が投じられたと推定されています。
賃料収入で建築費や物件購入費を回収しようにも、現在の景気状況下では、希望する賃料で入居してくれる企業はなかなか見つかりません。賃料を下げれば入居しやすくなりますが、ビルの資産価値が下落してしまうというジレンマに陥ってしまうのです。
賃料値下げの難しさ:賃貸借保護法の影響
さらに、商業用建物の賃貸借保護法により、契約更新請求権が最長10年認められています。一度賃料を下げてしまうと、簡単に元に戻すことは難しく、長期的な収益に影響を及ぼす可能性があります。
月500万円の損失?!スター女優も経済の波に翻弄される
ソン・イェジンは、ビル購入のために約15億円を融資で賄ったとされています。金利4%と仮定すると、年間6000万円、月500万円もの利子を支払わなければなりません。
江南駅の賑わい
本来であれば賃料収入で利子を支払うべきですが、現状では毎月500万円の赤字。番組司会者のキム・グラも「スターといえども、毎月500万円の損失は耐え難い」とコメントし、視聴者の共感を呼んでいます。
今後の展望は?
ソン・イェジンのビルが今後どうなるのか、注目が集まっています。景気回復の兆しが見えない中、早期のテナント誘致は容易ではありません。賃料の値下げや、新たな戦略を検討する必要性も出てきているかもしれません。
韓国の不動産市場、そしてソン・イェジンの今後の動向に、引き続き注目していきましょう。