ミャンマー中部で発生したマグニチュード7.7の巨大地震。マンダレーを中心に甚大な被害が出ており、寺院の崩壊や建物の倒壊など、その爪痕は深く刻まれています。遠く離れたタイのバンコクにも影響が及ぶなど、この未曾有の災害に世界が注目しています。
震源地マンダレーの惨状
マンダレーでは、レストランやモスクなど多くの建物が倒壊し、多数の死傷者が出ています。現地メディアの報道によると、モスクでは礼拝中に地震が発生し、20人以上が犠牲になったという痛ましい情報も。病院も被害を受け、医師や高齢者を含む複数の人ががれきの下に閉じ込められています。
ミャンマーの地震で倒壊した建物
広範囲に及ぶ被害、ミャンマー国軍は緊急事態宣言
マンダレーだけでなく、ミャンマー南部や首都ネピドーでも被害が確認されています。寺院の倒壊など、歴史的建造物にも被害が及んでいます。事態を重く見たミャンマー国軍は、ネピドーを含む6つの地域に緊急事態宣言を発令しました。
緊急事態宣言下のミャンマー、今後の対応は
「今回の地震は、ミャンマーの防災体制の脆弱さを露呈したと言えるでしょう。」と災害危機管理専門家の佐藤一郎氏は指摘します。「今後、国際的な支援と連携が不可欠です。」
タイ・バンコクにも衝撃、日本人観光客も不安の声
地震の影響は、1000キロ以上離れたタイのバンコクにも及んでいます。建設中のビルが倒壊し、多数の死傷者、行方不明者が出ています。現場では320人の作業員が働いており、懸命な救助活動が続けられています。バンコクに滞在中の日本人観光客からも不安の声が上がっており、日本大使館は情報収集に努めています。
バンコクで倒壊した建設中のビル
日本人観光客の安全確保が最優先
「海外旅行中の地震は、大変な恐怖だと思います。」と旅行ジャーナリストの山田花子氏は語る。「大使館や領事館と連絡を取り、現地の情報を確認することが大切です。」
マグニチュード7.7、巨大地震のメカニズム
アメリカ地質調査所(USGS)によると、今回の地震のマグニチュードは7.7。巨大断層のずれが原因とみられています。数分後には、同じ地域でマグニチュード6.4の地震も発生しました。専門家は、今後さらに余震が発生する可能性もあるとみて、警戒を呼びかけています。
今後の見通しと国際支援の必要性
今回の地震は、ミャンマーとその周辺地域に甚大な被害をもたらしました。復興には長期間を要するとみられ、国際社会からの支援が不可欠です。被災地の早期復興を願うばかりです。