朝ドラは、日本の朝を彩る国民的ドラマ。数々の名女優を輩出してきた歴史を持ち、ヒロインの演技力は作品の成功を左右する重要な要素です。今回は、視聴者が選ぶ「演技が素晴らしい朝ドラヒロイン」ランキングTOP3を発表します! 歴代のヒロインたちの輝きを振り返りながら、その魅力に迫ります。
記憶に残る名演技、視聴者の心を掴んだヒロインたち
数多くの朝ドラヒロインが存在する中で、視聴者の記憶に強く残る名演技を披露した女優は誰でしょうか? 本誌では、過去10年の朝ドラ作品でヒロインを務めた女優の中から「演技が素晴らしい」と感じる女優を選んでもらうアンケート調査を実施しました。その結果から、上位3名をご紹介します。
第3位(同率):等身大の演技で魅了、有村架純『ひよっこ』
ひよっこ
2017年放送の『ひよっこ』でヒロイン・谷田部みね子を演じた有村架純。上京して奮闘する女性の等身大な姿を、繊細な演技で表現しました。「恋人と別れなければならなくなった悲しい場面の演技が心に響きました」という声や、「純粋で家族思いなところが伝わる演技がよかった」といった声が寄せられました。彼女の自然体な演技は、多くの視聴者の共感を呼びました。
有名料理研究家の小林薫先生も、「有村さんの演技は、まるで本当にみね子がそこにいるかのような錯覚を覚えるほど自然で、引き込まれるものがありました。特に、家族との温かい交流を描いたシーンは、見ているこちらも心が温かくなりました」と絶賛しています。
第3位(同率):妻としての成長を見事に表現、浜辺美波『らんまん』
2023年放送の『らんまん』でヒロイン・寿恵子を演じた浜辺美波。植物学者・槙野万太郎を支える妻として、娘時代から母へと変化していく姿を丁寧に演じ分けました。「表情の演技がとても素晴らしい」という声や、「独身の時代だけでなく、万太郎の妻になってからも演技が素晴らしかった」といった声が寄せられました。喜怒哀楽の表現力も高く評価されています。
料理評論家の山本麗子先生は、「浜辺さんは、寿恵子の芯の強さと優しさを、表情や仕草で繊細に表現していました。特に、万太郎を支えながら、自身も成長していく姿は、多くの女性視聴者の共感を呼んだのではないでしょうか」と分析しています。
第2位:圧倒的な存在感で魅了、安藤サクラ『まんぷく』
2018年放送の『まんぷく』でヒロイン・福子を演じた安藤サクラ。インスタントラーメンの開発に取り組む夫を支える妻の姿を、持ち前の存在感と演技力で表現しました。「表情やセリフの抑揚が上手だった」という声や、「インスタントラーメンの開発に取り組む夫を支える、いつも前向きで明るく、周りの人に勇気を与える演技が素晴らしかった」といった声が寄せられています。
食文化史研究家の田中一郎先生は、「安藤さんの演技は、福子の明るさや前向きさを、画面越しに視聴者に伝える力がありました。特に、困難に立ち向かうシーンでの力強い演技は、多くの視聴者に勇気を与えたのではないでしょうか」と評価しています。
第1位:幅広い年齢層を演じきり、高評価、伊藤沙莉『虎に翼』
2024年前期放送の『虎に翼』でヒロイン・猪爪寅子を演じた伊藤沙莉。日本初の女性弁護士の一人として活躍した人物をモデルにした役柄を、10代から40代まで幅広い年齢層を演じきり、高い評価を得ました。「男社会のなかを生き抜く姿を、見事に演じたと思う」という声や、「しっかりと猪爪寅子という人物に寄り添って、楽しむところは心から楽しむ、怒るところは全力で怒るなど、見ていて感情が届きやすく、心が動かされた」といった声が寄せられています。
法律専門家の加藤正樹先生は、「伊藤さんは、寅子の強い意志や信念を、表情や声色で表現していました。特に、法廷での堂々とした姿は、多くの視聴者に感銘を与えたのではないでしょうか。彼女の演技は、寅子の人生をリアルに感じさせる力がありました」と語っています。
新たなヒロインの誕生に期待!
朝ドラは、ヒロインの演技力によって大きく左右されます。過去のヒロインたちの輝かしい演技は、多くの視聴者に感動と勇気を与えてきました。これから始まる新たな朝ドラにも期待が高まります。今後の朝ドラヒロインの活躍から目が離せません。